研究課題/領域番号 |
05454634
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
津田 基之 姫路工業大学, 理学部, 教授 (60045458)
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研究分担者 |
吉川 知志 姫路工業大学, 理学部, 助手 (90244681)
中川 将司 姫路工業大学, 理学部, 助手 (00212085)
岩佐 達郎 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (00133926)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 網膜 / グルタミン酸受容体 / 二次ニューロン / 過分極電位 / 双極細胞 / G蛋白質 / シナップス / 受容体 |
研究概要 |
電気生理学的手法によればオン型双極細胞のG蛋白質はトランスデューシンと同様にコレラ毒素にも百日咳毒素にも作用を受けるとされている。そこで我々は牛網膜より調製した桿体外節膜(ROS)とROSを含まない膜(RDM)をもちいてコレラ毒素と百日咳毒素によるADPリボシル化を試みた。その結果、オン型双極細胞を含むRDM膜断片でADPリボシル化される基質は百日咳毒素にのみ感受性であり、このラベルがオン型双極細胞に発現しているグルタミン酸レセプターに特異的なグルタミン酸アナログAPBにより阻害されることである。この結果は既に示されている電気生理学的知見と異なる。この百日咳毒素感受性のG蛋白質のサブタイプを検討するため抗G蛋白質サブタイプ抗体を用いていくつかの検討を行った。 2次元電気泳動法で両サブタイプを分離した後、抗αi(a)および抗αo抗体(b)を用いたウエスタンブロットで検出した結果、本研究で用いているRDM標品中には確かにGi,Goの両サブタイプが存在していることが示された。 オン型双極細胞にどのサブタイプのG蛋白質が存在するのかを、免疫組織化学的手法で検討を行った。その結果Giの抗体は外顆粒層をラベルしているが抗αo抗体は外網状層および神経節細胞層をラベルしていた。外網状層は視細胞と二次ニューロンである双極細胞、水平細胞がシナップス結合を形成している部分である。この層が抗αo抗体でラベルされたことは、先に示したRDMを用いた実験の結果およびAPBが二次ニューロンの内でオン型双極細胞のみに選択的に作用することと考え合わせると、オン型双極細胞のグルタミン酸応答に関与するG蛋白質はGoタイプであることを強く示唆する。
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