研究課題/領域番号 |
05454640
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西郷 薫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50136454)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | ホメオポックス遺伝子 / Bar / エンハンサー / ニューロン / 光受容細胞 / lacZ / ショウジョウバエ / 腹部神経節 / ホメオボックス遺伝子 / 複眼異常 / ホメオボックス / アンキリンリピート / チロシンキナーゼ / forted / サプレッサー / hedgehog |
研究概要 |
本研究の第一目的は、一対のホメオボックス遺伝子BarH1、BarH2の共発現を制御している種々の細胞・組織特異的共エンハンサーを分子レベルで単離・同定する事である。P因子とlacZを用いた個体レベルのエンハンサー活性検出用ベクターを作り、大部分の共エンハンサーが含まれていると予想された BarH1,BarH2間の80kbにわたるゲノムDNAを細分化し、得られたDNA断片を個別に発現ベクター導入した。それぞれのコンストラクトをショウジョウバエに胚にマイクロインジェクションし、複数のトランスジェニックハエのラインを確立し、LacZ活性の時間的空間的分布を調べることにより各DNA断片のエンハンサー特異性を調べた。抗BarH1/BarH2抗体を用いた以前の実験で見出していたほとんど全てのBarH1/BarH2共エンハンサーのゲノムDNA上の位置を特定する事に成功した。特に、光受容細胞R1/R6、単眼前駆細胞、一次色素細胞、腹部体節中枢神経系細胞の特定のサブセット、es器官のグリアと神経細胞、脳の特定領域の細胞、肢や背の特定前駆体細胞等でBarH1/BarH2の特異的発現を決めているエンハンサーが特定された。 BarH1/BarH2の肢での発現をモデル系として、BarH1/BarH2遺伝子を制御する上流遺伝子の効果を調べた。肢での環状及び点状でのBarH1/BarH2発現は、segment polarity遺伝子、hedgehogやwinglessによりコードされた分泌タンパク質の細胞外勾配により形成される二次元位置情報により支配されていること、特に、BarH1/BarH2環状発現の中心は、A/P,D/V境界の交点の極近傍に形成されることが、異所的D/V境界形成実験から証明された。
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