研究課題/領域番号 |
05454655
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
中辻 憲夫 国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 教授 (80237312)
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研究分担者 |
白吉 安昭 国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 助手 (90249946)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / 胎仔生殖細胞 / gp130 / EG細胞株 / 遺伝子導入 / アポトーシス / TNE-α / レチノイン酸 / TNF-α / 生殖細胞 / マウス / 細胞増殖 / 増殖因子 / 発生工学 / TNF-alpha |
研究概要 |
哺乳類における胎仔生殖細胞の増殖と分化に関する研究は、最近になってようやく進展が開始した。その理由としては、これまで始原生殖細胞を分離して培養下で解析する実験が不可能だったことが大きい。我々はこれまでに、始原生殖細胞の体外培養系を確立して、TNF-α、レチノイン酸、BRL細胞の培養上清が増殖促進に関与することや、生殖巣に到着後の生存増殖にとってサイトカインレセプターgp130が重要な機能を果たしていることを見いだすとともに、未分化幹細胞に転換して増殖を継続する細胞コロニーがいわゆるEG細胞として出現する条件としてこれまでに知られているbFGF以外に細胞内cAMPレベルやレチノイン酸の関与でも引き起こされることを発見した。また始原生殖細胞の培養下における増殖とその停止が細胞自律的にプログラムされていることを詳細なクローン培養などによって明らかにした。一方、生殖細胞や生殖巣の発生分化に関わる遺伝子機構の解析や生殖細胞の遺伝子操作手法の開発にアプローチするために、培養下で増殖させた胎仔生殖細胞に遺伝子導入を行う方法を検討した結果、10〜20%の生殖細胞での一過性発現を起こさせる方法を確立した。この方法を用いて、これまでに細胞を不死化させるがん遺伝子であるSV40T遺伝子や、細胞のアポトーシスを抑制することが知られているBcl-2、Bcl-XL、Ad2E1B19kDaなどの遺伝子を導入したが、これらのうちBcl-XLとAd2E1B19kDaについて培養下での胎仔生殖細胞の死滅を抑制する効果がみられることを発見した。
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