研究課題/領域番号 |
05454674
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60112512)
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研究分担者 |
森田 規之 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50239662)
由利 和也 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10220534)
上田 秀一 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60150570)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | ステロイドホルモン / ステロイドホルモンレセプター / アンチセンスDNA / 遺伝子発現調節 / 性差 / 脳分化機構 / 遺伝子発現 / in situハイブリダイゼーション法 / 免疫組織細胞化学法 / 脳分化 / 細胞培養 / 視床下部視索前野 / 副腎髄質細胞 / 突起伸長 / 受容体 / 組織化学 |
研究概要 |
ステロイドホルモンの神経細胞、神経堤由来細胞に対するin vivoでの作用を見るために、まずエストロゲンを卵巣摘出ラットに投与した。その結果、視床下部視索前野の部位において顕著なエンケファリン、CGRP,ドーパミン産生ニューロンの突起の伸長が認められた。視床下部視索前野の部位のニューロンを培養し、培養液内にエストロゲンを投与すると、著しいニューロンの突起の伸展が観察された。これらのことから、in vivo,in vitroのいずれにおいてもエストロゲンの突起伸長に対する作用が確認された。また、副腎髄質細胞を培養し、グルココルチコイドと神経栄養因子(NGF)を培養液内に投与した。NGF投与群は著しい突起の伸展を示したが、グルココルチコイド存在下ではクロマフィン細胞の突起の伸長は抑さえられた。培養液中に、細胞骨格関連タンパクであるtauとMAP-2に対するアンチセンスDNAをNGF作用下の副腎髄質クロマフィン細胞に投与すると突起の伸長は起こらず、しかもtauとMAP-2の免疫反応は消失していた。このことは、アンチセンスDNAによってtauとMAP-2のタンパクの発現が抑さえられたと同時に、細胞形態の変化をも引き起こすことを示している。グルココルチコイドレセプターの副腎髄質細胞における作用を明らかにするため、グルココルチコイドレセプター抗体の作製を行った。特異性の検定にはイムノブロッティング法や免疫組織化学法を用いた。また、in vitroトランスクリプション法によってジゴキシゲン標識cRNAプローブをin situハイブリダイゼーション検索のために作製した。現在、これらを用いてグルココルチコイドレセプターのアンチセンスDNAを組み込ませたレトロウイルスベクターを作製、C6グリオーマ細胞に感染させ、増殖が抑制されるかどうかの検討を行っており、ステロイドホルモンレセプターの増殖過程における検索が今後の研究課題として残った。
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