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ダイベンゾパラダイオキシン類とその生物変換物質の生物活性

研究課題

研究課題/領域番号 05455012
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 広領域
研究機関京都大学

研究代表者

上田 伸一  京都大学, 薬学部, 助教授 (20025688)

研究分担者 長岡 康夫  京都大学, 薬学部, 助手 (90243039)
飯田 彰  京都大学, 薬学部, 助手 (40202816)
藤多 哲朗  京都大学, 薬学部, 教授 (40027024)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワードダイベンゾパラダイオキシン / ハロゲン化ダイベンゾパラダイオキシン / ビスベンジルイソキノリンアルカロイド / 植物培養細胞 / 発癌 / 抗発癌促進 / ダイオキシン / チアンスレン / 生物変換 / 抗発癌プロモーション
研究概要

ダイベンゾパラダイオキシン(Dと略記)フエノキサチイン(OSDと略記、Dの一方の酸素が硫黄)、チアンスレン(SSDと略記、Dの両酸素の硫黄)骨格を有する中性、酸性、塩基性物質について、それらの生物活性をin vitroならびにin vivoのレベルで検索した。【1】発癌プロモーターのTPAによるE-Bウィルス早期抗原発現を指標とする発癌プロモーション実験において、種々の中性D誘導体がいずれも発癌プロモーション抑制活性を示すことを見出した。特に2,7-ジクロロ-Dは強い活性を示し、TPAの500倍のモル比で80%以上の抑制を示す。しかも32ナノモルでもリンパ芽細胞に対する毒性は認められない。【2】酸性のD誘導体、D-1,6及び2,7-ジカルボン酸、及びそれらのメチルエステル、2,7-ジスルホン酸、2,7-ジメチル-3,8-ジスルボン酸、1,6-ジメトキシ-3,8-ジカルボン酸、及びそのメチルエステルも顕著な抗発癌促進活性を示す。D自身は殆ど活性を示さないが、1,6-ならびに2,7-ジメチル-D、1,6-ジメトキシ-3,8-ジメチル-D、1,6-ジメトキシ-D-3,8-ジアルデヒド、2,7-ジメチル-3,8-ジニトローD、塩基性の2,7-ジメチル-3,8-ジアミノ、1,6-ジメトキシ-3,8-ジエチルアミノ-Dも抗発癌促進活性をもつ。これらのうちで特に活性の顕著なのは、D-2,7-ジカルボン酸メチルエステルであり、TPAに対して100倍のモル比で発癌促進を80%以上抑制する。【3】アオツヅラフジのアルカロイドtrilobine、isotrilobineはTPAに対して100倍のモル比で発癌促進を夫々60%、及び50%抑制する。この際、リンパ芽細胞の生存率は夫々40%、60%である。【4】SSDやOSDは、TPAに対し1000倍のモル比で発癌促進を完全に抑制する。両者ともこの濃度では、リンパ芽細胞に対して毒性を示さない。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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