研究課題/領域番号 |
05551001
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩本 隆茂 北海道大学, 文学部, 教授 (10000605)
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研究分担者 |
山田 弘司 酪農学園大学, 教養部, 講師 (60210473)
田山 忠行 北海道大学, 文学部, 助教授 (50163704)
和田 博美 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90191832)
川俣 甲子夫 静修女子大学, 教授 (20125181)
高橋 憲男 北海道工業大学, 教養部, 教授 (50118139)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | トルエン / ラット / 条件性場所選好法 / 依存性 / 血流内薬物値モニタ / ハト / 暴露装置 / 有機溶剤 / 時間知覚 / 条件性場所選好学習 / 見本合わせ法 / (場所)選択学習 / C言語 / バブリング装置 / ガスクロマトグラフィー / 制御プログラム / 密閉型暴露チェンバー |
研究概要 |
一方の箱は暗く、他方の箱は薄明るい二つの箱からなる条件性場所選好(CPP)装置を用い、トルエンによる依存性形成を検討した。ラットはトルエン投与時にCPP装置の一方の箱に、統制条件時は他方の箱に入れられた。テスト時は双方の箱を自由に探索させ、トルエン投与時に入れられた箱の滞在時間(CPP時間)を測定した。依存性が形成されれば、CPP時間は増大することになる。 実験の結果CPP時間は、 (1)トルエン100mg/kg及び200mg/kg条件では投与9回目までに徐々に減少した。 (2)トルエン400mg/kg条件では投与9回目まで変化がなかった。 (3)トルエン600mg/kg及び800mg/kg条件では一時的に減少したが、投与9回目までにはもとにもどった。 (4)トルエン50mg/kg及び600mg/kg条件でははじめ変化がなかったが、投与18回目以降増大した。 (5)トルエン200mg/kg条件では急激に増大したが、その後減少し投与21回目にはもとにもどった。 以上の結果から、依存性が形成されたと判断できたラットもあれば、そうでないラットもあり、個体によって差が顕著であったということができる。また依存性が形成されたラットの場合でも、投与量と投与回数によって効果が異なり、最適条件を見い出すまでに至らなかった。 トルエンによる依存性形成にはもともと個体差がつきものなのか、投与方法に問題があったのか今後検討を加える必要がある。 また被験動物としてハトを用い、血流内のトルエン値をモニタしつつ、ラットにおける上記の実験とほとんど同一の条件下での訓練が、現在進行しているところである。
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