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コヒーレント収束電子回折による結晶構造因子の位相決定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05554005
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関東北大学

研究代表者

田中 通義  東北大学, 科学計測研究所, 教授 (90004291)

研究分担者 細川 史生  日本電子(株), EO技術本部EMグループ
津田 健治  東北大学, 科学計測研究所, 助手 (00241274)
寺内 正巳  東北大学, 科学計測研究所, 講師 (30192652)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1993年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
キーワード収束電子回折 / コヒーレンス / 結晶構造因子 / 位相 / 干渉縞
研究概要

イメージングプレート用カメラを試作し、そのテストを行った。動作は良好である。イメージングプレートはフィルムに比べて高感度なので露出時間が短くて済み、電気的、機械的ドリフトの影響を小さくすることができた。またコンピューターにディジタル画像として回折図形をとりこむことができるので、画像処理が容易に行えるようになり、必要な情報を有効に取り出すことができるようになった。コヒーレントビームによる予備的干渉実験を行った。鏡映面、映進面の対称性を干渉縞として検出することに成功した。すなわち、鏡映面のないSr_2Nb_2O_7では干渉縞は非対称に現れ、鏡映面のあるSr_2Ta_2O_7では干渉縞が対称に現れることを確認した。映進面のあるFeS_2では運動学的に消滅する反射内に反位相ずれた縞を観察することに成功した。どのくらい小さな面間隔からの干渉縞を得ることができるかが今度の応用のために大きな課題である。われわれは現在、世界最高の2.7A干渉縞の観察に成功した。また1次元的な干渉縞ばかりでなく2次元的な干渉縞を得ることにも成功した。さらに、回折の動力学的理論に基づくシュミレーションによって干渉縞の再現と動力学的効果の検出に成功した。これらの成果は 1)Journal Electron Microscopyと2)Ultramicroscopyに投稿した。1994年7月パリで開催される国際電子顕微鏡学会で成果を報告するため講演を申し込んだ。日本電子顕微鏡学会誌から"コヒーレント収束電子回折法"の執筆を依頼された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2020-05-15  

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