研究課題/領域番号 |
05554007
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
谷口 雅樹 広島大学, 理学部, 教授 (10126120)
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研究分担者 |
佐藤 仁 広島大学, 理学部, 助手 (90243550)
生天目 博文 広島大学, 理学部, 助教授 (10218050)
細川 伸也 広島大学, 理学部, 助教授 (30183601)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 逆光電子分光 / 光電子分光 / 空準位 / 状態密度 / 電子状態 |
研究概要 |
平成5年度:新しく考案した光検出器の設計・製作を行い、製作した光検出器について、その帯域ならびに感度特性を放射光を用いて(東京大学物性研究所軌道放射物性研究施設)評価した。その結果、従来の感度を全くそこなう事なく、帯域幅を0.45eVから0.36eVにまで改善する事に成功した。この成果について、大学を通して2件の特許申請を行った。成果の一部は、論文にまとめると共に、日本物理学会ならびに日本放射光学会にて発表した。 平成6年度:装置に内蔵する電子銃のエネルギー幅と光検出器の帯域幅で決まる装置全体の分解能と計数率を標準試料Auを用いて実験により評価した。光検出器の帯域幅0.36eVとガウス関数で近似した電子ビームのエネルギー幅0.25eVの重ね合わせで、階段関数の形をもつフェルミ面状態密度を観測した場合の計算スペクトルと実験スペクトルは良い一致を示し、装置全体の分解能として0.44eVの値を得た。また、感度については、光検出器の帯域幅が狭まったにもかかわらず、ピーク感度で1.6倍の向上をはかる事ができた。本研究の成果を総括しまとめると共に、逆光電子分光装置を半導体や磁性体の空準位の研究に応用した。
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