研究課題/領域番号 |
05554011
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
|
研究分担者 |
沼田 典之 エアロゾル研究所, 研究者(代表)
近藤 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20110752)
林 政彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (50228590)
松永 捷司 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60022729)
柴田 隆 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70167443)
土屋 正義 シグマテック株式会社, 社長
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
|
キーワード | 新型露点ゾンデ / 成層圏水蒸気計測 / ノンフロン露点ゾンデ / ライダー比較 |
研究概要 |
本研究は、冷媒にフロンを使用しない実用型露点ゾンデの開発を目的としたものである。露点を利用した水蒸気の計測法は、機構的に簡便でかつ精度の高い計測ができることから、広く使用されている。かって気象業務では、露点ゾンデとして成層圏の水蒸気観測に使用されていた。しかし、大気中へ放出されるフロンが成層圏オゾンを破壊することが指摘されて以来露点ゾンデによる成層圏の水蒸気観測は世界的な規模で停止したままである。 5年度には、露点ゾンデを構成するすべての部分について試作及びテストを行った。光学系は、構成のしやすさ、品質のばらつきの少ないこと、消費電力の少ないことなどから、半導体レーザ光源とシリコンフォトダイオード散乱光受光部によって構成するのが現時点ではもっとも現実的であると結論された。試作した鏡面を用い、鏡面上にできる凝結水滴の散乱特性を計算し、これらの散乱光の特徴を明らかにすることを試みた。しかし、試験に用いた鏡面は製作上のむらがあり必ずしも代表性の高いものではなかった。 鏡面上の凝結物の発生を検知し鏡面を加熱するための電気系の回路設計を行い、十分速い応答速度で鏡面温度を制御できることが確かめられた。 露点か霜点かを決定するために、光学系に偏光状態の変化を検知する機能をもたせた。このことによって従来から大きな問題となっていた露点と霜点とのとり違えは基本的にはさけられる見通しを得た。 以上を総合し、露点ゾンデの実用機の開発が可能であるとの結論を得た。
|