研究概要 |
熱流体の温度と速度分布を計測することは,工業的には流体機器や熱機器の特性を把握する上で重要な意味をもち,工学上,この測定法を確立し測定システムを構成することが一つの重要なテーマであった.従来よりの速度と温度の計測方法では,流れ空間の温度・速度を同時にしかも広域に計測することは困難であり,新たな計測技術の開発が強く要求されていた.本研究は,このような背景のもとに実施されたものである. 感温液晶法による流れ場の温度可視化技術,Particle Imaging Velocimetryによる速度計測技術およびカラー画像処理による温度解析技術を結合させ,新たな温度・速度同時計測技術Particle Imaging Thermometry and Velocimetry(PITV)を開発した.構築した3D-PITVシステムを垂直浮力噴流の3次元温度・速度同時計測に適用し,本手法の有効性とシステムの実用性を確認した.本研究の主な成果は以下の通りである. (1)感温液晶粒子の光学特性の定量化 (2)感温液晶粒子の温度特性の定量化 (3)カラー画像処理による温度解析手法の開発 (4)3D-PITVシステムの構築 (5)3D-PITVシステムの精度評価
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