研究課題/領域番号 |
05555090
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 奈良工業高等専門学校 |
研究代表者 |
京兼 純 奈良工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (50043469)
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研究分担者 |
泉 生一郎 奈良工業高等専門学校, 化学工学科, 教授 (50043477)
高橋 晴雄 奈良工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20043458)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1995年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | イオンビームアシスト法 / 導電性有機物質 / 蒸着薄膜 / ICNQ錯体 / 固体電解質 / 有機固体電解コンデンサ / TCNQ錯体 / 電解質 / 有機固体コンデンサ / イオンアシスト法 |
研究概要 |
有機薄膜アルミニウム(Al)電解コンデンサの実用化を図るため、本研究は三名の共同研究者により3年計画で以下のように (1)イオンアシスト法による有機蒸着膜の創成と薄膜作成技術および膜評価技術の確立 (2)固体電解質として利用する各種TCNQ錯体の合成と高導電性有機物質の探索 (3)試作有機薄膜Al電解コンデンサの諸特性の測定とその評価 (4)各種電気・電子回路に試作コンデンサを実装し、運用と活用面から比較検討と評価 を行うもので、最終年度はこれまで2年間で得られた(1)(2)(3)の結果をもとに主に(4)に焦点を合わせて実施した。 ・固体電解質は、ドナー・アクセプタのモル比が1:13の4,4'-ジピルジル誘導体・TCNQ錯体を利用した時、最も容量出現率が高くなり、それと同時に100eV前後の低エネルギーを用いたアシスト法で成膜を行った蒸着膜(固体電解質)の導電率は10s/cm^2まで向上した。試作コンデンサの周波数特性は、10^5Hg以上で著るしく改善されることが明らかとなり、本コンデンサを高周波インバータ回路およびスイッチング電源等に組み込み、電気・電子素子としての機能評価を行った。 ・本試作コンデンサの温度特性は10^5Hz以上の高周波領域で、従来品で優れた特性を持つフイルムコンデンサ並みに安定していることが分った。さらにまた本コンデンサはチップ化が図れるため、フイルムコンデンサと比べた場合、価格、サイズ等の点で有利となることが明らかとなった。 以上の(1)(2)(3)(4)の研究から得られた結果と成果および業績は報告書として別にまとめた。
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