研究課題/領域番号 |
05555104
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
城戸 健一 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30006209)
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研究分担者 |
荒井 秀一 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (20212590)
世木 秀明 千葉工業大学, 工学部, 講師 (60226636)
浮貝 雅裕 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (80118695)
菅原 研次 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00137853)
三井田 惇郎 千葉工業大学, 工学部, 教授 (10083859)
福島 学 千葉工業大学, 工学部, 助手 (40238473)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
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キーワード | 聴覚 / 歯科矯正手術 / スペクトル / 距離 / 時間変化パターン / 高速DSPボード / 明瞭度 / 頻度 / 拘束DSPボード / 正常音声 / 異常音声 / スペクトル間距離 / 失語症患者 |
研究概要 |
研究成果の概要 音声の品質の評価を聴覚に基づく主観的評価のみに頼らず、音響分析の結果を用いた客観的な評価を行なうことによって、言語の教育、発声の訓練に役立てることのできるシステムの開発が本研究の最終目標であるが、一般的な音声では要因が多すぎるので、歯科矯正のために発声器官に影響する処置を受けた患者の音声に限定して研究を進めた。 それにより音声品質の変化の原因が、声道長の手術による短縮、口腔中における舌の運動の容易さの変化、歯列内の矯正具による舌の動きの制限というように、かなり限定された。その結果が低次フォルマント周波数に影響を及ぼすので、手術前後における母音および有声子音のフォルマントの動きの変化に注目して、聴覚による主観評価の結果と手術前後のフォルマント奇跡の相関とを比較したところ、かなりの患者について、高い相関があることが認められた。同じ方法を、歯列の内側に矯正器具を取り付けた患者の発声に対しても適用したところ、ほぼ同様の結果が得られた例があるが、患者数が少ないため、なお多くの患者の発声について検討することが必要である。 それとともに、摩擦子音の発声が顎短縮手術によって容易になるという研究報告に基づいて、高周波数帯域のパワーの変化を調べたが、それを客観的評価に用いるにはかなりの問題があるように考えられる。 これらの研究結果に基づき、線形予測分析によって得られるスペクトルの1次、2次、3次の内の2ローカルピークの奇跡を平面上に描き、その形を視覚的にとらえるとともに標準発声との相関を知ることによって自らの発声を検討する方式を試作した。しかし、個人差が大きいため、その効果についてのなお多くの被験者による検討が必要である。
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