研究課題/領域番号 |
05555119
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
橋本 親典 群馬大学, 工学部, 助教授 (10180829)
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研究分担者 |
丸山 久一 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30126479)
杉山 隆文 群馬大学, 工学部, 助手 (70261865)
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 高流動コンクリート / コンクリートポンプ / 可視化実験 / 脈動流 / コンシステンシー / 相似則 / 材料分離 / ポンパビリティー / 管内流動 / 超流動コンクリート / スランプフロー試験 / Lフロー試験 / Vロート試験 |
研究概要 |
高流動コンクリートの圧送を目的とした高性能なコンクリートポンプの開発を行うことを目的として、2種類(主流および補流)の任意の波形を有する脈動流を設定することができる小型ポンプ圧送装置を試作し、高流動コンクリートのコンシステンシーと同程度のコンシステンシーを有する可視化モデルコンクリートを用いて、脈動流を抑制させて定常状態の管内流動を形成させるコンクリートポンプの実用化の可能性について検討した。 本脈動流抑制機構は、主流側の脈動流に対して新たに補流シリンダを設置し、主流の流速・圧力の時間的変動と対称的な脈動流を補流の脈動流として与え、主流の脈動流と補流の脈動流を合流させて、主流の脈動流を平滑化させて定常状態の管内流動を形成させるものである。 合流部での管内流動の平滑化のための補流の条件を定量的に評価するために、合流部をアクリルブロックで管内が可視化できるように製作し、高流動コンクリートの可視化モデルを用いて、着目トレーサ粒子の流速ベクトル分布から管内平均流速の経時変化を求めた。また、管壁に取り付けた圧力センサーから求められる圧力の経時変化も求めた。その結果、補流の条件はコンクリートの粗骨材濃度に依存するが、主流の脈動流に対してある波形の脈動流を合流させることにより、合流後の管内流動を平滑化させることが可能であることが明らかになった。 今後は、本高性能コンクリートポンプの実用化のために、実際の高流動コンクリートを用い、本脈動抑制装置を搭載した実機コンクリートポンプによる現場規模の圧送実験による検証実験を行う必要がある。 また、高流動コンクリートのポンパビリティーに大きく影響をおよぼす細骨材の品質に関しては、遠心力による高品質砕砂の品質評価の定量化システムを開発し、その可能性について検討した。
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