研究課題/領域番号 |
05555121
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
池田 尚治 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60087228)
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研究分担者 |
山口 隆裕 横浜国立大学, 工学部, 助手 (10143736)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1993年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | コンクリート / 圧縮強度 / 試験方法 / 高温養生 / 早期判定 / 高強度 / 爆裂音 |
研究概要 |
コンクリート強度の判定には従来より材令28日の圧縮試験の結果が用いられてきた。しかしながら、材令28日で試験を行うことはあまりにも結果の判明が遅く、問題である。また、近年高強度コンクリートの開発が進んできたが、これらに関する強度試験方法の検討がほとんど行われていない。 本研究は高温養生を採用することにより材令7日で強度試験を行い、高強度コンクリートまで含めたコンクリートの品質の判定を材令7日で行うと共に、既に確立している急速硬化法(約1時間以内で強度試験を行う方法)と組み合わせた全く新しい品質判定システムを確立することを目的とした。さらに、高強度コンクリートの圧縮強度試験に際し、破壊時の爆裂音とコンクリート片の飛散による危険とを防止する試験方法の開発を行った。 本研究の結果、次の事柄が明らかとなった。 1.40℃の水中養生による材令7日の圧縮強度試験によって極めて精度よく材令28日のコンクリートの圧縮強度を推定できることが実証された。これにより、試験までの期間を4分の1に短縮できること、養生槽の大きさを従来の4分の1の寸法にできること、養生槽に冷却装置が不要なこと、早期判定ながら休日の影響を受けないこと、などの多くの利点が得られるのである。 2.高強度コンクリートに対し、上述の方法および急速硬化法による約1時間での強度判定が適用できることが明らかとなった。 3.高張力鋼スパイラル保護具を開発し、供試体をこの保護具の中に入れて試験することにより破壊時の爆裂音の防止と試験の安定性の確保ができることが明らかとなった。
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