研究課題/領域番号 |
05555122
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小柳 洽 岐阜大学, 工学部, 教授 (30025928)
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研究分担者 |
林 富士男 (株)サンレック, 技術本部, 副本部長
栗原 哲彦 岐阜大学, 工学部, 助手 (50262746)
内田 裕市 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20213449)
森本 博昭 岐阜大学, 工学部, 助教授 (30021629)
六郷 恵哲 岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | レジンコンクリート / 不飽和ポリエステル樹脂 / エポキシ樹脂 / アラミド繊維 / 熱変形温度 / 硬化収縮 / 補強材 / 拘束応力 / 靭性 / 強度低下 |
研究概要 |
建設材料への要求性能の多様化、高機能化に対処する目的で、高分子材料を結合材としたレジンコンクリート(REC)の物性とさらなる高性能化について検討すると共に、RECの物性に立脚した構造設計の方法について検討した結果、以下のような成果が得られた。 1)不飽和ポリエステル樹脂(UP)を用いたRECの高強度に加えて非磁性の特性利用と靱性向上の目的で、アラミド短繊維の混入による強度ならびに曲げ変形特性を求め、施工性とともに検討した。その結果、繊維の最適混入量および最適長さは強度に対するものと靱性に対するものとで異なること、さらに靱性の向上に対する効果を鋼繊維補強の場合と比較検討し、効果的なアラミド短繊維補強についての結論を得た。 2)結合材としてUPおよびエポキシ樹脂(EP)を用いたRECを選び、樹脂量を変えた配合を対象として、RECの動弾性係数ならびに対数減衰率の温度依存性について検討し、熱変形温度がRECの対数減衰率の測定から求められること、またRECの熱変形温度がその配合によらず使用樹脂の熱変形温度の値からも推定できることを明らかにした。 3)高性能レジンコンクリートの構造利用に関しては、高い曲げ強度を利用するI種部材においても靱性確保の上から補強材が利用されるが、高強度の鋼材を用い補強材量ならびに補強材本数を変化させてこの補強材に導入されるRECの硬化収縮ひずみによる応力とその経時変化を求め、さらにRECの初期物性の変化状況とともに検討した。また、補強されたはりの経時的な曲げ試験をもとに、補強材量と拘束に伴う強度低下の計測結果ならびにキュアの効果を含めた拘束応力の経時変化との関係についての検討より、補強材の影響についての設計上での取扱いについては、短期と長期に区分して考えるという方向性を得た。
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