研究分担者 |
佐藤 政勝 川崎製鉄(株), 鋼構造事業部, 部長補
坂井 藤一 川崎重工業(株), 鉄構事業部, 部長
坂野 昌弘 関西大学, 工学部, 助教授 (50143201)
奥井 義昭 埼玉大学, 工学部, 助教授 (40214051)
山口 宏樹 埼玉大学, 工学部, 教授 (50134474)
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研究概要 |
本研究は耐久性と経済性を同時に達成できる斜張橋システムの開発を意図するものである. 海外において,経済的であるという理由から積極的に採用され始めた新形式の斜張橋システムに着目し,その長スパン化に伴う応力性状や安定問題を明らかにすることを中心に検討した.海外での実績調査から,設計手法や施工法を整理するとともに,我国での適用にあたっての問題点を整理した.そして,独自に開発した簡易計算手法と設計法を利用した概略設計から,静的挙動に関してスパン500m程度までは大きな問題が生じないことを明らかにした.さらに,このタイプの耐久性の解明を目的として,車両走行に伴うケーブル振動が同時に考慮できる効率的な動的応答解析プログラムを開発し,その応答性状を検討した.あわせ,斜張ケーブルの減衰付加方法について検討を行った.その結果,車両走行に伴う動的な面からもとくに問題が生じないことを明らかにした. 次に,主桁形式として経済的と考えられる.2主桁形式の開発に着目し,その全体と細部の応力性状の解明に関する検討を行った.本形式で問題となるせん断遅れ現象が考慮できるFEM解析方法を開発した.応力性状について考察を行い,現行設計法の問題点を指摘するとともに,実務設計では,本FEM解析法を利用する必要のあることを明らかにした.さらに,汎用FEM解析を利用し,2次的な応力性状について検討を行い,その特性を明らかにするとともに,省力化システムが十分成り立つ可能性を明らかにした.
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