研究課題/領域番号 |
05555126
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
桝谷 浩 金沢大学, 工学部, 助教授 (20157217)
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研究分担者 |
前川 幸次 金沢大学, 工学部, 助教授 (00124024)
梶川 康男 金沢大学, 工学部, 教授 (00089476)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 衝撃 / 落石 / ロックシェッド / 崩壊 / 危険度 / 荷重係数 / 個別要素法 / 危険度評価 |
研究概要 |
ロックシェッドに最も多く使用されるコンクリート部材の限界状態を明らかにするための解析手法として個別要素法を拡張し、一般的なはりの衝撃応答、破壊について研究を進め、各種条件下での部材の破壊モード、発生衝撃力、破壊に必要とされるエネルギーなどについて明らかにしている。 また、落石災害が起きる原因としては、設計において、落石条件を単に確定的に取り扱い、しかも主たる落石荷重がほぼ鉛直方向にしか作用しないと仮定し、現実に即したいろいろな荷重状態、限界状態の検討がなされていないことが考えられる。本研究では合理的な評価システムを開発するために、不確定性の大きい落石の衝撃力評価を実験により検討し、さらに実際に用いられている落石覆構造物のいろいろな限界状態については調査を行った。本研究では、この不確定性を有する荷重を評価するため、荷重係数設計法の適用を試みた。この設計法は、確率論的手法を用いて解析を行ない、それぞれの荷重に対して均等な安全性を得ようとするものである。しかし、落石問題では荷重の評価自体が十分確立されたものではなく、覆工の限界状態それ自体も明らかにされているわけではない。本研究では、落石覆工の構造のモデル化、荷重の取り扱い方法、限界状態の設定そして限界状態に対する超過確率などをいくつかの仮定の基で具体的に示し、許容応力度法による設計の目標値(ターゲット確率)を用いることにより、逆L型PC製落石覆工を対象として荷重係数設計法を適用した。そして、豪雪地帯における落石覆工の荷重係数を具体的に求めいくつかの知見を得ている。
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