• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CoCr/希土類人工格子による高密度磁気記録媒体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05555179
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 構造・機能材料
研究機関東北大学

研究代表者

藤森 啓安  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005866)

研究分担者 奥村 善信  株式会社クボタ, 研究員
三谷 誠司  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (20250813)
高梨 弘毅  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00187981)
小尾 俶久  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (80005925)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1993年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
キーワード高密度磁気記録 / 高保磁力 / スパッタ薄膜 / ハードディスク / 下地効果 / 人工格子 / 希土類
研究概要

本試験研究Bでは、次世代の高密度磁気記録用ハードディスク媒体を開発するために、高保磁力CoSmスパッタ薄膜による新しい媒体開発の試験研究を行った。また、当初計画に加えて、現在用いられているCoCrTa系スパッタ薄膜媒体の高密度化の研究も行った。
1)高保磁力CoSmスパッタ薄膜
磁気記録密度の向上には保磁力を高めることが一つの方法である。そのため、永久磁石などで高保磁力を有することが分かっているCoSm合金を磁気記録媒体に応用しようとの試みが幾つか成されているが、よい結果は得られていない。そこで、我々は保磁力のCoSm濃度依存性と下地効果を綿密に調べたところ、Cr,Ti,V,Cuを下地にSm濃度を14at%としたときに、保磁力は増加し2500〜3500Oeにも達する大きな値となることを見いだした。この値は現用CoCrTa系媒体の保磁力(1500〜2000Oe)を大幅に越すものであり、よって、CoSmスパッタ薄膜は高密度磁気記録媒体の可能性をもつものであることが分かった。
2)CoCrTa系スパッタ薄膜
この薄膜はTaによる高保磁力特性が優れていて現世代のハードディスクに使用されている。しかし、ノイズの改善が望まれている。そこで、我々はこの薄膜のミクロ組織構造と磁気特性との関係を詳細に調べた。その結果、Ta添加はCrの凝集分散を強め、それにより粒子間の磁気交換相互作用が弱められ磁気記録のノイズが減少することが分かった。これにより、Ta添加量の調整によりノイズの低減化が図れる可能性のあることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 嶋敏之、潟岡教行、藤森啓安: "Fe-Co-RE(RE:希土類金属)系DC3極スパッタ膜の磁歪および磁気特性" 日本応用磁気学会誌. 17. 237-240 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takanashi,H.Fujimori,H.Kurokawa: "Indirect exchange coupling through nonmagnetic metal spaces in Co/X/Gd multilayers(X=Cu and Y)" J.Magn.Magn.Mater.126. 242-244 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] G.S.Bains,A.Yoshihara,K.Takanashi,H.Fujimori: "Brillouin scattering from spin waves in Co/Gd multilayer films" J.Magn.Magn.Mater.126. 329-332 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takanashi,H.Kurokawa,H.Fujimori: "A novel hystersis loop and indirect exchange coupling in Co/Pt/Gd/Pt multilayer films" Appl.Phys.Lett.63. 1585-1587 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 高梨弘毅,大場正志,黒川宜幸,藤森啓安: "Co/Pt/Gd/Pt 人工格子の層間結合と磁気過程" 日本応用磁気学会誌. 18(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi