研究課題/領域番号 |
05555185
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
二俣 正美 北見工業大学, 工学部, 教授 (60003191)
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研究分担者 |
鮎田 耕一 北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)
中西 喜美雄 北見工業大学, 工学部, 教務職員 (80227834)
冨士 明良 北見工業大学, 工学部, 助教授 (00199275)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 溶射技術 / 表面改質 / コンクリート / 耐久性の向上 / 対凍結融解性の向上 / 水中生物の付着防止 / 景観材料の開発 / 機能材料の開発 / 耐凍結融解性の向上 |
研究概要 |
本研究の主要な目的は、溶射法の応用によってコンクリート表面に金属あるいはセラミックス皮膜を被覆して、1.耐久性の向上、2.水中生物の付着防止を図り、3.景観材料、4.電磁波シールド材料として改質することである。各項目について得られた成果を要約して以下に示す。 1.耐久性の向上:実環境下(内陸部屋上、海岸飛沫帯、し尿処理場ばっき糟内)での約8年間の暴露試験、及びウエザ-メータによる2,400時間の促進暴露試験、300サイクルの凍結融解試験を実施し、溶射皮膜に適切な封孔処理を行うことによって耐久性が著しく向上することを明らかにした。 2.水中生物の付着防止:サロマ湖(塩分3.1〜3.3%)での約10年間の観察の結果、藻類、貝類、ホヤ類などの水中生物の付着防止に銅、亜鉛系皮膜が有機スズ系の防汚剤に代わり得る皮膜として極めて有望であること明らかにした。しかし、鋼鉄製内航船の外殻の一部に銅皮膜、13%Al-Zn皮膜を被覆した例では貝類の付着が見られたことから、鋼鉄船への水中生物の付着防止を目的に平成7年6月、新たな実験を開始した。 3.景観材料への応用:30点以上に上る実構造物への施工例を約8年間継続観察し、溶射皮膜の有用性を明らかにするとともに、6種類のカラーセラミックス皮膜について300サイクルの促進暴露試験を行い、耐候性能を明らかにした。 4.電磁波シールド材料への応用:銅、アルミニウム、亜鉛、炭素鋼、フェライトの溶射皮膜と金属箔との電磁波シールド特性を測定し、既存の各種建築用ボードに電磁波シールド機能を比較的簡単に付与できることを明らかにした。
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