研究課題/領域番号 |
05555223
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 大阪大学 (1995) 広島大学 (1993-1994) |
研究代表者 |
室岡 義勝 大阪大学, 工学部, 教授 (60029882)
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研究分担者 |
曽我部 行博 東洋紡績, バイオ研究所, 主席部員
平山 令明 東海大学, 開発工学部, 教授 (70238393)
山下 光男 (山下 光雄) 大阪大学, 工学部, 助手 (40220347)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | コレステロール / タンパク質工学 / 酵素活性部位 / コンピュータグラフィックス / 臨床検査用酵素 / 酵素の耐熱性 / 結晶構造解析 / 試験管内変異 |
研究概要 |
本研究は、成人の健康指標とされているコレステロール値の測定に使用される、コレステロール酸化酵素を遺伝子工学、タンパク質工学、タンパク質結晶解析学、及び酵素生産の立場から研究している研究者が共同で、長期使用に耐えられる安定な酵素に改良することを目的とした。本年度は以下の研究成果が得られた。 1。酵素タンパク質三次構造解析用ソフトの開発:コレステロール酸化酵素の分子構造の全部および一部を拡大して、パソコンで画像表示できるソフトを完成させた(平山)。 2。試験管内変異による酵素の構造と機能の解明:FAD結合、期質結合領域、酵素の安定性に寄与しているアミノ酸を、上記で開発したコンピューターグラフィックにより予測し(平山)、これらアミノ酸の置換を部位特異的変異法により行った。(室岡、山下)。その結果、ステロール基質およびFADの結合部位に関与するアミノを明らかにした。基質との親和性の向上した変異酵素も得られた。 3。酵素の耐熱性への改良:先に、放線菌の遺伝子を大腸菌で発現できるようにデザインし、大腸菌で大量発現させた(室岡、山下)。N末端部位を延長し、さらに変異をかけたところ、コレステロール酸化酵素は、熱に大幅に安定となったコレステロール酸化酵素に改良することに成功した。大腸菌で大量発現させることにも成功し、現在、この改良型酵素の工業生産に向けての開発が検討されている。 4。コレステロール酸化酵素のX線構造解析用結晶の育成:コレステロール酸化酵素を高純度に精製し(曽我部)、この試料を用いて結晶化条件を検討し、現在、X線結晶解析用の結晶が育ってきている(平山)。 4。このように、3年間で当初目的を達成し、100%以上の成果を上げることができた。
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