研究課題/領域番号 |
05555233
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
吉良 爽 理化学研究所, 理事 (50087540)
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研究分担者 |
山下 宏一 理化学研究所, 反応物理化学研究室, 研究員 (90174672)
丑田 公規 理化学研究所, 反応物理化学研究室, 研究員 (60183018)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | シンチレータ / 水溶性 / ルミノール / 放射線測定 / 化学発光 / 水酸基ラジカル / ガンマ線照射 / スーパーオキシドラジカル / ルミノール類 / 液体シンチレータ / 線量率測定 / 水溶液 / スーパーオキシド / エネルギー分析 |
研究概要 |
以前に提案した水溶性シンチレータ(ルミノールおよび過酸化水素のアルカリ溶液)を、実際の放射線測定に用いるために、10μGy/min程度の低線量率の照射条件で有効な測定を行なえるかを調べた。そのためにシンチレーション測定のための新しい測定システムを製作した。この装置において、シンチレータの容器は100x100x100の容積1リットルの石英セルで、これを3つの光電子増倍管で3つの方向から光検出を行う構造になっている。これと10mCiのコバルト60線源を用いて放射線の検出を試みた。まずランダムなトリガを用いた波高分析を行い、放射線照射時にDCレベルが増加する確率が増大する応答があることを確認した。その後、ディスクリミネータを用いたトリガ系を製作し、高い波高のシグナルだけを用いることにより、パルス計数によって線量測定が行える装置を構成することが出来た。65μGy/minの吸収線量率での測定では、81.7%の高い自然化学発光によるバックグラウンドノイズレベルではあるが、放射線の測定を行うことが出来た。このとき、プラスティックシンチレータを装着したシンチレーションプローブとの相対感度は0.02329と求まり、およそ400分の1であることがわかった。シンチレーション発光の時間応答やコインシデンス測定は、高いバックグラウンドノイズのために測定することが出来なかった。確実に動作するシンチレーション測定系を現在の装置にて構成するには、さらに10-100倍程度強い線量率を持つ線源を用いた測定をした方がよいことも判明した。
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