研究課題/領域番号 |
05555237
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 米子工業高等専門学校 |
研究代表者 |
服部 信 米子工業高等専門学校, 校長 (30034416)
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研究分担者 |
小田 耕平 米子工業高等専門学校, 工業化学科, 助教授 (90043611)
澤 洋征 米子工業高等専門学校, 工業化学科, 教授 (60043593)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | セラミックス / 傾斜材料 / 表面改質 / オートクレーブ / 非酸化物 / 耐食性 / 構造材料 / 複合化 |
研究概要 |
熱的・機械的特性に優れた窒化ケイ素セラミックスの水熱腐食層を利用して、耐環境性に優れる酸化物セラミックスとナノオーダーの傾斜界面で結合した複合セラミックス材料の開発を目的とする。この複合セラミックスは、酸化物の化学的安定性と非酸化物の高強度特性の両者の優れた特性を兼ね備え、しかも酸化物-非酸化物傾斜界面を形成する特長を有する。ゾル-ゲル法を利用した窒化ケイ素セラミックスへのムライトコーテイングによる酸化物-非酸化物複合セラミックスの作製と機械的性質等の材料評価および応用に向けての展開の可能性の検討を行った。その結果、次のような知見が得られた。 1.コーティング溶液調製のための最適条件の検討の結果、本研究のコーティング用ムライト前駆体からは900℃付近でムライトが生成しており、しかも比較的低温でムライト単相となる粉体が得られることが分かった。 2.Si_3N_4焼結体試料の表面に30〜80μmのムライトコーテイング層を有する非酸化物-酸化物複合セラミックスが作製できた。この酸化物-非酸化物複合セラミックスは、酸素-窒素が酸化物層から基質にかけて互いに濃度勾配を持つ傾斜界面を有する材料であることが判明した。 3.ムライトコーティング層と基質の密着性はよいものの緻密性に欠けるため、基材の表面性状を反映して曲げ強度等の機械的特性の低下が認められる結果となった。しかし、加圧等による作製条件の工夫により機械的性質の向上が図れる可能性を示唆する結果が得られた。
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