研究課題/領域番号 |
05555254
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
矢野 紳一 岐阜大学, 工学部, 教授 (70021607)
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研究分担者 |
只野 憲二 岐阜医療技術短大, 助教授 (30163471)
舘野 均 三井デュポンポリケミカル(株)テクニカルセンター, 主任研究員
轡 義和 三井デュポンポリケミカル(株)テクニカルセンター, グループリーダー
平沢 栄作 三井デュポンポリケミカル(株)テクニカルセンター, 所長
沓水 祥一 岐阜大学, 工学部, 助手 (80214964)
原 久朗 三井, デュポンポリケミカル(株)・テクニカルセンター, 研究員
館野 均 三井, デュポンポリケミカル(株)・テクニカルセンター, 主事
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | エチレン-メタクリル酸共重合体 / アイオノマー / 酸素吸着 / 酸素透過性 / 紫外スペクトル / 赤外スペクトル / イオン会合体 / 紫外可視スペクトル / IRスペクトル / 酸素分子透過 |
研究概要 |
1.各種Mn(II)-有機アミン錯体エチレンアイオノマーをエチレン-5.4mol%メタクリル酸共重合体(EMAA)のMn(II)塩と各種有機アミンとの溶融反応により試作した。これらの有機アミン錯塩エチレンアイオノマーの錯塩の安定性および錯塩構造、さらにはイオン会合体の形成とその構造ならびに諸物性を調べた。 2.Mn(II)-1,3-ビスアミノメチルシクロヘキサン(BAC)錯塩アイオノマーを成膜し、その酸素分子吸着・透過を超精密天秤、IRスペクトル、ESRスペクトル、UVスペクトルにより検討した。その結果、Mn(II)-BAC錯塩は酸素分子吸着がMn原子付近で起き、酸素分子吸着に伴い無色から黒褐色への色変化をもつことを確認した。 3.エチレンアイオノマーは食品などの各種包装材として使用されている。この包装した内部にMn(II)-BAC錯体アイオノマーをセンサーとしておき、包装内の酸素分子濃度をMn(II)-BAC錯塩アイオノマーの色変化により検出する試験的実験を行った。その結果、このMn(II)-BAC錯塩アイオノマーが酸素センサーとして有用であることを見出した。 4.Mn(II)-BAC錯塩エチレンアイオノマーフィルムの選択的酸素吸着・透過実験を行ない、優秀な選択性のあることを見出した。 5.今後の課題として、エチレン系アイオノマーさらには他のアイオノマーに種々の有機アミンを添加したMn(II)-有機アミン錯塩アイオノマーについての酸素分子吸着・透過に関する基礎実験とその応用を検討する必要がある。さらに我々はCo(II)塩エチレンアイオノマーに酸素吸着を見出しており、Mn(II)-有機アミン錯塩エチレンアイオノマーとの比較研究が必要である。
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