研究課題/領域番号 |
05555276
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
藤田 豊久 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (70124617)
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研究分担者 |
河田 研治 タイホー工業(株), 主任研究員
西村 信三 秋田県工業技術センター, 主任研究員
佐藤 博 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (00006694)
大日方 五郎 (大日向 五郎) 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (50111315)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1993年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | エレクトロレオロジー流体 / ダンパー / 磁性流体 / ER磁性流体 / ER流体 / EMR流体 |
研究概要 |
本研究は、電界を作用させると粘度が極めて増大するエレクトロレオロジー(ER)流体および新たな磁界にも応答するER磁性流体の各種製造と特性、およびそれらを用いたダンパーの特性を測定し実用化に近づけることを目的として行われた。 ER流体としては粒子分散型として粒径10nmのチタン酸バリウム、長さ数μmの針状チタン酸カリウムウィスカ-、粒径数nm〜数10nmのスメクタイトを絶縁油に分散させたものを含水および非含水系で製造した。この中で非含水スメクタイトをシリコーン油に分散させたものが、電界印加による粘度変化率が大で2.5kV/mmで約1kPaの降伏値の変化を示し、電気抵抗が大、流体は沈降がおこらず安定、安価であることからダンパー実験に使用した。ダンパーとして円管流路ダンパーを作成し、動特性を調査した。電界を変化させるとばね定数、粘性減衰計数は変化し、その速度は0.1msのオーダーでありせん断速度にも依存した。また、電界が2kV/mmと高い場合、負のばね特性も示した。 ついで、ダンパーにおいてER流体中を電極が移動する際に電極が接触して絶縁破壊を防止するために磁石でダンパーの内筒電極をセンタリングできるER流体でもあり磁性流体でもある新しいER磁性流体を各種製造した。さらにこの流体は磁石で保持させることもでき、流体のシールも磁石で行えることになる。この流体として、ER流体と磁性流体の混合流体、金を被覆したマグネタイトを分散させたER磁性流体、マグネタイトを液晶に分散させたER磁性流体を製造した。内筒に永久磁石を配置したダッシュポット型ダンパーを製造し、この中に流体を入れて電界を印加して振動特性を測定した。特に、スメクタイトとマグネタイトを分散させたER磁性流体を用いると共振点での振幅倍率は1に近づき、高周波側で減衰する傾向が観察された。
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