研究課題/領域番号 |
05556011
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
千葉 誠哉 北海道大学, 農学部, 教授 (30001449)
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研究分担者 |
森 春英 北海道大学, 農学部, 助手 (80241363)
伊藤 浩之 北海道大学, 農学部, 助手 (10241366)
木村 淳夫 北海道大学, 農学部, 助教授 (90186312)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1993年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | ムタロターゼ / アルドース 1-エピメラーゼ / グルコース製造法 / グルコース変旋光 / グルコース変施光 / アルドース1-エピメラーゼ |
研究概要 |
1.グルコアミラーゼの縮合本能速度の動的解析---本酵素の縮合反応を基質であるβ-グルコースを用い、二基質反応として取り扱い、速度パラメータを算出し、反応速度式を導いた。β-グルコースによる縮合反応系にα-グルコースを共存させれると、拮抗せず、反応促進がみられた。この現象を解析した結果、α-グルコースが本酵素の第一サブサイトに結合せず、専ら第二サブサイトに結合し、その親和力がβ-グルコースより強いことが判明した。一方、全グルコース濃度を一定にし、グルコースアノマーの様々な混合比率における縮合反応速度を測定したところ、βアノマーの比率が低いと速度が減少した。これは、基質であるβ-グルコースの濃度低下による速度減少効果の寄与がα-グルコースによる反応促進より大きいことを意味し、ムタロターゼの効果が期待された。 2.ムタロターゼによる縮合反応の抑制とグルコース製造試験---30%β-グルコースに対するグルコアミアラーゼの縮合反応はムタロターゼの存在により30%低下した。現行のバッチ方式によるグルコース製造法に対し、ムタロターゼの効果を調べた。次に、グルコアミアラーゼ固定化カラムを作製し、ムタロターゼ存在下でマルトデキストリン(液化デンプンの代用)の送液・糖化試験をカラム内で行った。両試験ともに、ムタロターゼの共存によりグルコースの収量向上と縮合反応による二糖類生成量の低下が認められ、ムタロターゼの良好な効果を確認した。 3.ブタ腎臓ムタロターゼの蛋白構造解析---本酵素の遺伝子取得と大量発現を意図し、アミノ酸配列の解析を行った。本酵素はN末端がブロックされていた。プロテアーゼ消化で得られたN末端閉塞ペプチドの配列をタンデム質量分析法で決定し、アセチル基によるブロックであることを明らかにした。
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