研究課題/領域番号 |
05556024
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
丸本 卓哉 山口大学, 農学部, 教授 (00035122)
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研究分担者 |
岡部 宏秋 農林水産省, 森林総合研究所, 室長
江崎 次夫 愛媛大学, 農学部, 助教授 (00036378)
早川 誠而 山口大学, 農学部, 教授 (80038299)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 被覆資材 / 菌根菌 / 緑化資材 / 森林土壌 / 侵食防止 / 微生物バイオマス / 不織布 / 土壌侵食防止 / 多様性指数 |
研究概要 |
愛媛大学農学部演習林、滋賀県大津市田上山、鹿児島県桜島野尻川および黒神川流域、山口県内、宮城県内などにおいて実施中の、土壌侵食防止・緑化、樹林化資材の施工現場を中心に、平成5年から7年度にかけて被覆資材の各種効果について調査を行なった結果を整理した。 (1)侵食防止・樹林形成被覆資材の基本構造と機能 (2)被覆資材に組み込む被覆肥料の特徴 (3)内生、外生菌根菌の選抜、増殖および接種・感染技術 (4)土壌温湿度環境に及ぼす被覆資材の影響 (5)被覆資材に組み込んだ木本種子の発芽と生育に及ぼす被覆資材の効果 (6)草本および木本植物の生育に及ぼす被覆資材の効果 (7)被覆資材の土壌侵食防止・緑化効果と実施例 の7項目について、研究成果のとりまとめを行なった。 各種気候条件や土壌条件が大きく異なるいずれの試験地においても、本被覆資材の土壌侵食防止効果は極めて高く、マサ土、火山灰土、シラス土壌すべて土壌侵食は認められなかった。樹木の根域を本資材で被覆することによって、土壌水分の保持や温度変化の調節に大きな効果が認められ、根系の発達をもたらして樹木の生育が促進された。また、菌根菌と樹種および土壌の種類との関係について興味ある知見が得られ、樹木の生育促進に対する菌根菌接種の効果が明白となった。 本研究課題についていくつか改善すべき問題点が残されてはいるが、当初の研究目的はほぼ達成されたと考えられる。しかしながら、樹種と菌根菌との特異性や、気候および土壌条件の異なる地域での現地試験など、解決しなければならない点も多く、研究は継続して行なう予定である。
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