研究課題/領域番号 |
05556051
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
桑原 幹典 北海道大学, 獣医学部・獣医学科, 助教授 (10002081)
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研究分担者 |
神 隆 北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (80206367)
下川 繁三 北海道大学, 工学部・合成化学科, 助教授 (70001302)
笠井 憲雪 北海道大学, 医学部・実験動物施設, 助教授 (60001947)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1993年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | 磁気共鳴断層撮像法 / MRI / イメージングプローブ / NMRマイクロスコピィー / 老齢マウス・ラット / 脳退行性変性 / 実験小動物 / 超伝導マグネット / 磁気共鳴画像診断法 / イメージングトルプローブ / 老齢ラット・マウス / プローブ / ラット脳 / 老化 / 脳冠状断面像 / 脳矢状断面像 |
研究概要 |
磁気共鳴断層撮像法(MRI)法はX線GTとならび生体を非侵襲的に断層撮像できる生体内観察法の一つであり、他の光学顕微鏡や電子顕微鏡などに無い利点を有している。しかしながら、生体組織を拡大し、その微細構造を観察する方法ではないので、ヒトや大動物のように大きい対象物の場合を除き、マウス、ラットのように実験小動物には適用できない。そのため、その適用には種々の工夫が必要とされる。その一つとして、MRIのマグネットを非常に高い磁場を作り出せるものを使用し、さらに磁場の均一性を良くするため、ボア径を小さくする。それと関連してイメージングプローブのサイズを出来る限りしぼり、効率良くラジオ波を検出する。この様な条件下で小動物の断層撮像を行えば、仮にそれをコンピューターによりCRT上で拡大したとしても、鮮明な画像がえられるものと思われる。現在、核磁気共鳴吸収(NMR)スペクトル測定用として使用されているMSL300あるいはMSL200(ブルッカー社)の超伝導マグネットは、サイズならびに磁場の強度および均一性等が本目的に沿っていることから、この装置を利用できるイメージングプローブを作製し、実験小動物の脳の断層撮像を試みる計画を立案した。すでに、北海道大学には7Tの強磁場下MRIを行える装置(ただし、ボア径18cm)が設置されていることから、予備実験としてまずマウス・ラットがこの装置で撮像できるようなイメージングプローブを作製した。その結果、老齢化にともなうラットの脳内退行性変性ならびに癌化にともなうラット肝臓の組織変性等を約0.8mmの分解脳で画像化できたことから、つぎに、NMRスペクトロメーターMSL200に適用可能なイメージングプローブ(直径2.5cm)を作製した。現在、マウス脳、肝臓、腎臓内微細構造を撮像しており、その分解能判定へと研究を進めている。NMRマイクロスコピーとしての実用性を検討している。
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