研究課題/領域番号 |
05556052
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塩田 邦郎 東京大学, 農学部, 助教授 (80196352)
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研究分担者 |
能田 健 東京大学, 農学部, 助手 (60218287)
浅野 敏彦 予防衛生研究所, 室長 (60100062)
佐々木 伸雄 東京大学, 農学部, 教授 (60107414)
高橋 廸雄 (高橋 迪雄 / 高橋 迪夫) 東京大学, 農学部, 教授 (30011943)
小川 智也 東京大学, 農学部, 教授 (30087572)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1993年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | 20α-水酸化ステロイド脱水素酵素 / プロジェステロン / 20α-ダイハイドロプロジェステロン / 酵素阻害剤 / ステロイド誘導体 / 腫瘍 / 卵巣 / 免疫細胞 / 活性阻害試薬 / 株化腫瘍細胞 / 黄体細胞 / 乳腺癌細胞 / 骨肉腫 / ヌードマウス |
研究概要 |
20α-水酸化ステロイド脱水素酵素(20α-HSD)はステロイド産生臓器に存在し、特にラット卵巣ではプロジェステロン分泌調節系で中心的役割を果たしていることが知られていたる。ところが、本酵素は成熟T細胞に存在することが発見され、その後、マクロファージや胎仔期の赤血球、さらには細菌にもその存在が証明され田。さらに、胎盤や卵黄膜に20α-HSDが存在し、早期胚死滅との関連について興味がもたれている。したがって、本酵素の生物学的意味について、ステロイド産生臓器におけるステロイド分泌調節とは異なる、新たな概念の提供を求められてきた。20α-HSDの阻害剤の開発は、これらの作用の確認や病態成立機構の解明に必須で、さらには、20α-HSDの新たな作用の発見につながることが期待される。また、同試薬の開発は上記防薬や治療薬の開発にもつながるものである。ステロイド骨格を有して化合物をスクリーニングし、その結果、in vitroで抑制活性を示す化合物、ATZ26を得た。STZ26は株化腫瘍細胞FDC-P2の20α-HSD活性を強く阻害した。イヌ骨肉腫由来細胞(POS細胞)は20α-HSD活性を有し、in vitroおよびin vivoで盛んに増殖するが、いずれの化合物もin vitro培養下ではPOS細胞の増殖を著しく阻害することが示された。また、20α-HSDには2種類のアイソフォームが存在することが知られているが、STZ-26はHSD-1の活性を特異的に阻害することが明らかになった。そして、ラットを用いたin vivo系でも酵素阻害活性を有し、黄体組織におけるプロゲステロン代謝を抑制することが示された。以上、当初目的とした20α-HSD阻害剤の開発に成功し、今後、同酵素の機能解明に利用することが可能となった。
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