研究課題/領域番号 |
05556054
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
大宮 邦雄 (1994) 三重大学, 生物資源学部, 教授 (60023488)
嶋田 協 (1993) 三重大学, 生物資源学部, 教授 (20024549)
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研究分担者 |
林 貢 サンエイ糖化KK, 研究員
高井 良司 中部ドラム缶工業(株), バイオ事業部, 研究員
竹中 昭雄 農林水産省畜産試験場, 生理部, 主任研究官
脇田 正彰 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40024575)
粟冠 和郎 (栗冠 和郎) 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20154031)
星野 貞夫 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90024546)
苅田 修一 三重大学, 遺伝子実験施設, 助手 (90233999)
大宮 邦雄 三重大学, 生物資源学部, 教授 (60023488)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 生ゴミ / Rhi30pus oligospolus / テンペ菌 / 資源リサイクル / オカラ / 飼料 / 産卵鶏 / Rhizopus oligospolus / 生ゴミ処理 / 微生物・酵素 / 機能性飼料 |
研究概要 |
食習慣の多様化と日本経済の急激な膨張が食料資源の消費を激増させたことにともない生じてきた「生ゴミ」の急激な増加は、食資源の浪費や環境汚染にも深刻な問題を投げかけている。このため、生ゴミを迅速に処理し、有効利用する方法が模索されている。本研究は生ゴミをリサイクルし再資源化をめざすことを究極の目的とするものである。実験系を単純化するために、生ゴミとして新鮮な「オカラ」を用いた。これに、東南アジアで有名な発酵食品テンペを作るために用いられているRhizopus oligospolusを培養し、これが産生する酵素群の作用によって、生ゴミの資質向上をめざした。 新鮮なおからには、一日で10の8乗個の一般細菌が増殖するので、これを抑制するために酢酸でpHを5付近に調整しR.oligospolus(テンペ菌)を接種すると、CMCアーゼ、キシラナーゼやアミラーゼなどが生産され、Bacillus subtilisなどの一般細菌に対する抗菌性が生じた。これをバイオリサイタ-で熱風処理し、迅速に粉末化した。これを市販の中離用配合飼料に10%添加し、9週令の産卵鶏雄に3週間給与して飼養試験を行った結果、飼料接種量はやや減少する傾向にあった。すなわち、最終体重は10%添加の場合は、市販飼料のみを与えた対照区に比べ95.8%であった。R.oligospolusを接種しないオカラを同様に給餌した場合は93.1%となったことから、オカラにテンペ菌を接種して飼料化すると、体重増加が期待できることが判明した。テンペ菌を接種したオカラの添加量を20%に増加した場合の体重増は93.8%となり、対照区の91.3%に比べてやはりテンペ菌の効果が認められた。オカラは粗タンパク質含量も高く粗繊維含量も高いが可溶性無窒素物割合が著しく低いため、繊維利用能の高い反芻家畜の飼料としての利用面が期待できる。
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