研究課題/領域番号 |
05557005
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
永坂 鉄夫 金沢大学, 医学部, 教授 (80023646)
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研究分担者 |
杉本 直俊 金沢大学, 医学部, 助手 (80272954)
田辺 実 金沢大学, 医学部, 助手 (20217110)
桜田 惣太郎 (櫻田 惣太郎) 金沢大学, 医学部, 助手 (00215691)
紫藤 治 金沢大学, 医学部, 助教授 (40175386)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 温度勾配装置 / 至適環境温度 / 体温 / 行動性体温調節 / 発熱物質 / 日内変動 / 摂食 / ラット / 至適温度 / 行動 / 体温調節 |
研究概要 |
小動物の行動性体温調節と自律性体温調節の関わり合いを理解するため、ラットなどが自由にその至適環境温度を選ぶことの出来る小動物用温度勾配装置・サーモクリン・を試作した。このサーモクリンは、内寸200×16×18(H)cmで、両端に溶接した銅製パイプにそれぞれ独立して冷水と温水を循環させ、装置内に長軸に沿って約8℃から約45℃の温度勾配を持たせた飼育実験装置であり、その中にラットを入れて複数日にわたって連続的に、ラットの居る位置の環境温度(至適環境温度)、行動量、体温その他の自律機能を以下の各種の条件下で測定した。1.発熱時の行動性体温調節と日内変動。体温は夜間に高く昼間に低いが至適環境温度はその逆であった。夜間、ラットは発熱物質の投与で体温が上昇する直前に高い至適環境温度を、また解熱の前に低い至適環境温度を選択した。2.暑熱耐性ラットの体温調節行動。普通のラットに比しFOXラットの体温と至適環境温度は低かった。FOXラットでは、それぞれの体温調節反応が昴進する低および高閾値環境温のいずれも低くなった。3.エンドトキシンショック。大量の発熱物質投与で体温は逆に下降し至適環境温度も同様に下降した。4.摂食後の行動性体温調節反応。摂食直後には体温の上昇に伴って低い至適環境温度を選択したが、体温の回復とともに旧に復した。5.ケージスイッチテストの機序。実験環境にナイーブなラットでは、少なくとも3日間は高い体温とともに高い至適温度を選択した。6.ストレス負荷。拘束によるストレス負荷ラットでは、体温が高く、体温調節反応の閾値温度は高温側に移動した。7.運動鍛練ラットの体温調節反応。このラットでは常に非蒸発性の熱放散反応が昴進した。
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