研究課題/領域番号 |
05557009
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
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研究分担者 |
柳田 知司 財)実験動物中央研究所, 研究所長
郭 哲輝 大阪大学, 医学部, 助手 (50126570)
大杉 武 大阪大学, 医学部, 講師 (50176880)
樋口 宗史 大阪大学, 医学部, 助教授 (30150337)
渡辺 康裕 防衛医科大学校, 教授 (90127324)
王 小兵 大阪大学, 医学部, 助手 (30243207)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1993年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | モルヒネ / 依存耐性 / 一本鎖CRE結合蛋白質 / カゼイン / pur α / DNA結合蛋白質 / cAMPレスポンスエレメント / purα / CAMPレスポンスエレメント / 一本鎖CRE結合蛋白 / 転写因子 / cDNAクローニング / 大脳 / 小脳 / DNA結合蛋白 / ISDB法 / メタンフェタミン / 薬物依存 |
研究概要 |
NG108-15細胞およびマウス小脳を用いて、長期モルヒネ投与により、一本鎖cyclic AMP response element (CRE)と特異的に結合する核蛋白質のDNA結合活性が抑制されることを見出した。ssCRE-BPの認識部位は、CRE配列以外に、その周囲のpurine-rich配列も必要であった。この一本鎖CRE結合蛋白質(ssCRE-BP)をマウス小脳から約13,000倍精製した。その部分アミノ酸配列を決定し、マウス脳ライブラリーからクローニングを行った。ssCRE-BPは、321アミノ酸残基からなる可溶性蛋白質であり、ホモロジー検索を行ったところ、pur αと同じものであることが明らかとなった。Pur αは、ヒトc-myc遺伝子上流の複製開始点のプリン基に富む一本鎖DNA配列を認識する蛋白質として見出され、複製や転写調節に関与していると考えられている。ssCRE-BPは、脳に特異的に多く発現しており、他の組織にはほとんど発現していなかった。ssCRE-BPのDNA結合ドメインは、50番目から215番目アミノ酸残基の部分に存在すると考えられた。GST-ssCRE-BPは、単独ではDNAとの結合活性は弱いが、カゼインやDNAアフィニテイーカラムの素通り分画を添加することにより、DNA結合能が著明に増大したことから、内在性のカゼイン様活性化因子が存在することが示唆された。この活性化因子は、約100kDaで、熱安定性、トリプシン感受性の蛋白質であった。カゼインは、ssCRE-BPのDNAに対する親和性を高めた。また、内在性活性化因子は、ssCRE-BPとは異なり、マウス各組織に普遍に存在する蛋白質であった。この活性化因子がモルヒネによって影響を受けることが考えられるので、現在、この因子について検討を行なっている。
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