研究課題/領域番号 |
05557013
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
山本 尚三 徳島大学, 医学部, 教授 (50025607)
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研究分担者 |
山下 幸和 日本化薬総合研究所, 主任研究員
浜中 信行 小野薬品工業, 創薬研究所, 所長
平松 真 小野薬品工業, 試薬研究室, 研究員
沢田 正文 小野薬品工業, 水無瀬研究所, 主任研究員
林 陽子 徳島大学, 医学部, 助手 (60035441)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | アラキドン酸 / 6-ケトープロスタグランジンF_1α / プロスタグランジンE_2 / トロンボキサンB_2 / ロイコトリエンC_4 / 酵素免疫測定法 / モノクローン抗体 / 2,3-ジノル-6-ケトープロスタグランジンF_1α / 6-ケトープロスタグランジンF_<1α> / トロンボキサンA_2 / 2,3-ジノル-6-ケトープロスタグランジンF_<1α> / 放射免疫測定法 / プロスタグランジン / トロンボキサン / プロスタサイクリン |
研究概要 |
アラキドン酸由来の生理活性物質で、主として血小板で生成するトロンボキサンA_2(TXA_2)は、血小板を凝集させ血管を収縮させる。また、主として血管内皮細胞で生成するプロスタサイクリン(PGIA_2)は、血小板凝集を阻害し血管を拡張させる。両物質の生体内の動態を追究し、各種循環器疾患との関連を解明し、また、薬物の効果を判定しようと試みられている。本研究計画では、化学的に極めて不安定なTXA_2とPGI_2の分解産物のTXB_2と6-ケト-PGF_1αよりも、もっと代謝的半減期の長い代謝産物の11-デヒドロ-TXB_2と2,3ジノル-TXB_2および2,3-ジノル-6-ケト-PGF_1αの生体試料から簡便な抽出精製法と感度のよい測定法を、モノクローン抗体を利用して開発することを研究目的とする。すでにモノクローン抗体が調製されて、酵素免疫測定法の確立している11-デヒドロ-TXB_2に続いて、初年度は2,3-ジノル-6-ケト-PGF_1αについて、抗原決定部位の特異的認識を高めるためにω-カルボキシル誘導体を作って、そのカルボキシル基で蛋白に結合させてα鎖の方は遊離させたものを作り、それを抗原として特異性のよい抗体を作成することに成功した。このモノクローン抗体を使って、放射免疫測定法と酵素免疫測定法の条件を設定した。この抗体の6-ケト-PGF_1αとの交叉反応性は0.01%以下で、ペルオキシダーゼを標識とする酵素免疫測定法によって、14-1200fmolの範囲の2,3-ジノル-6-ケト-PGF_1αの測定が可能で、IC_<50>は120fmolであった。第2年度には、モノクローン抗体を大量に調製して、それを固相化したカラムを作って、免疫親和性クロマトグラフィーによって、尿中の2,3-ジノル-6-ケト-PGF_1αを簡便に効率よく抽出精製する方法を開発した。プロスタグランジンE_2およびロイコトリエンC_4にも、この方法を適用して、関節炎の患者の関節液中にこれらの化合物を測定した。
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