研究課題/領域番号 |
05557021
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩本 愛吉 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10133076)
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研究分担者 |
清水 洋子 東京大学, 医学部(医), 助教授 (00142357)
吉倉 廣 東京大学, 医学部(医), 教授 (60012754)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | hepatitis C virus / HCV / neutralizing antibodies |
研究概要 |
試験管内培養によりHCVを効率よく増殖させることのできる細胞としてHPB-Ma細胞が適していることを見いだした。さらにHPB-Ma細胞の亜株でHCVの増殖高率が異なることを見いだし、安定してHCVをよく増殖させるクローン10を樹立した。チンパンジー感染価のわかった材料6種類につき試験管内感染価を測定し、両者に相関のあることを見いだした。また、少なくとも6種類のHCV準種の存在する慢性肝炎患者血漿を、チンパンジーに感染実験するとともにHPB-Ma細胞を用いて試験管内増殖実験を行った。その結果、チンパンジー、HPB-Maいずれにおいても6種類中2種類のHCVしか存在しなかった(準種の数は超可変領域の塩基配列により決定した)。従って、我々の試験管内培養系が生体におけるHCV感染性を反映することがさらに確認された。 HCVが細胞に吸着する高率を測定する系を確立し、細胞への吸着効率と感染価に相関のあることを見いだした。吸着効率の悪い材料では、HCV粒子が抗体と結合した複合体を形成していることを見いだした。HCVの持続感染においてはウイルスの変異に対して各々後から特異的な中和抗体の産生がおこることを示唆する実験結果を得た。 レトロウイルス(マウス白血病ウイルス:MLV)のコアタンパク質を発現するパッケージング細胞にHCVの糖タンパク質遺伝子を持つレトロウイルスベクターを導入すると、感染性ウイルスが出現した。しかし、詳細に検討したところそのウイルスは、パッケージング細胞の内在性ウイルスが活性化されて出てきたMLVのシュードタイプと考えられた。HCVの糖タンパク質を表面に持つシュードタイプウイルスは証明できなかった。HCVとMLVとのキメラ糖タンパク質を培養細胞で発現させたが、キメラ糖タンパク質は粗面小胞体に停留し細胞表面には発現されなかった。
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