研究課題/領域番号 |
05557022
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅村 和夫 東北大学, 医学部, 教授 (20117360)
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研究分担者 |
里見 進 東北大学, 医学部, 教授 (00154120)
佐々木 毅 東北大学, 医学部, 教授 (50110656)
浅尾 裕信 東北大学, 医学部, 助手 (80250744)
仁木 賢 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (60241626)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1993年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 免疫抑制 / IL-2受容体 / 単クロン抗体 / 移植免疫 / 免疫制御 / サイトカイン / γ鎖 / 可溶化型 / IL-2 / 増殖シグナル |
研究概要 |
移植拒絶反応の治療や自己免疫疾患の治療には副作用の少ない免疫抑制剤が有用である。本研究では免疫系を支えるIL-2の作用を特異的に抑制する方法の確立を試みる。そのために、機能的なIL-2受容体のサブユニット構造先ず解明した。ヒトとマウスでは異なり、マウスではα鎖、β鎖、γ鎖の3分子複合体のみが機能的であり、β鎖γ鎖の2分子複合体はヒトでは機能的であるが、マウスにおいてはIL-2結合能がなかった。γ鎖はIL-2受容体のみならず、IL-4、IL-7、IL-9の各受容体の必須なサブユニットであることも分り、γ鎖が生体内では種々のサイトカインの機能発現に必須であることが分かった。マウスの皮膚移植系ならびにリンパ球混合培養反応(MLR)系を用いて、IL-2受容体α鎖、β鎖、γ鎖のそれぞれに対する単クロン抗体の移植免疫抑制作用を解析した。その結果、抗α鎖、抗β鎖、抗γ鎖抗体の3者併用によりMLRの70%が抑制され、また、移植片生着期間も対照群で平均6日が22日へと著明に延長した。これら単クロン抗体の単独投与においてはいずれの場合にも3者併用に比し、上記免疫抑制効果は低かった。以上の結果から、抗IL-2受容体サブユニット単クロン抗体を併用することによって、移植免疫抑制が効果的に誘導されることが分かった。従って、これら単クロン抗体を用いた免疫抑制剤の開発が可能であると結論される。
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