研究課題/領域番号 |
05557033
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40135380)
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研究分担者 |
佐藤 雄一朗 東レ基礎研究所, 創薬第二研究室, 主任研究員
各務 伸一 名古屋大学, 医学部, 講師 (10115545)
吉田 純 名古屋大学, 医学部, 教授 (40158449)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | B型肝炎 / 遺伝子治療 / リポソーム / インターフェロン / アシアロ蛋白 / ウイルス性肝炎 / 遺伝子療法 / アシアロ糖蛋白 / 肝細胞培養 / リポゾーム |
研究概要 |
1.インターフェロン遺伝子導入によるB型肝炎ウイルス産生の抑制 B型肝炎ウイルスを産生する肝細胞株(HVBトランスフェクタントHepG2細胞)に発現ベクターpSV2に挿入したインターフェロン-β遺伝子を包埋したリポソームをトランスフェクトし、経時的にB型肝炎ウイルスの産生を検討した。インターフェロン-β遺伝子の導入により肝炎ウイルスの産生は効果的に抑制され、インターフェロン-β遺伝子を効率よく、特異的に肝細胞に導入することによりウイルス性肝炎の治療が可能であることことが示された。 2.肝細胞への遺伝子導入法の検討 ウイルス性肝炎に対するインターフェロン遺伝子療法を確立するためには、肝細胞に特異的に遺伝子を導入することが必要とされる。そのため、アシアロ受容体を介した遺伝子導入法を検討した。その結果、アシアロ蛋白をリポソームに被覆することが困難であることが判明し、リポソームを用いた肝細胞特異的遺伝子導入は困難であった。一方、アシアロ蛋白とpoly-L-lysineを共有結合させ、遺伝子導入の坦体として用いる場合には増殖期の肝細胞に遺伝子導入が可能であることが示された。しかしながら、リポソームや、アシアロ蛋白受容体を介した肝細胞への遺伝子導入では、必ずしも高い導入効率が得られないため、外来遺伝子を種々の静止期の細胞に効率よく導入できる複製欠失アデノウイルスベクターを用い、マウス肝へのin vivoでの遺伝子導入が可能であるか否かを検討した。その結果、アデノウイルスベクターを用い、効率よく肝細胞に遺伝子導入可能であることが示された。
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