研究課題/領域番号 |
05557082
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
須田 立雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (90014034)
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研究分担者 |
佐々木 崇寿 昭和大学, 歯学部, 助教授 (50129839)
山口 朗 昭和大学, 歯学部, 助教授 (00142430)
片桐 岳信 昭和大学, 歯学部, 助手 (80245802)
高橋 直之 昭和大学, 歯学部, 助教授 (90119222)
宇田川 信之 昭和大学, 歯学部, 助手 (70245801)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨吸収 / スクリーニング系 / 破骨細胞形成評価系 / 破骨細胞機能評価系 / アクチンリング / カルシトニン / ビスフォスフォネート / cAMP / ビイフォスフォネート / チロシンフォスファーゼ / 波状縁 / 明帯 / ポドソーム / アクチンリング形成 / 骨吸収試験 / 骨吸収評価系 / 破骨細胞前駆細胞 / bisphosphonates / ポドソーム形成 / 吸収窩 |
研究概要 |
(1)破骨細胞前駆細胞の同定と分化過程の解析 マウスの骨芽細胞と骨髄細胞の共存培養系を用いて、破骨細胞に分化する前駆細胞の形質を検索した。破骨細胞に分化を開始する細胞はマクロファージの形質を有した単核細胞で、破骨細胞への分化の過程でマクロファージの形質が消失することが示された。 (2)単離破骨細胞を用いた簡便な骨吸収活性の定量 骨芽細胞と骨髄細胞をコラーゲンゲル上で行い、破骨細胞を大量に調製する方法を確立した。この破骨細胞を象牙質切片上で培養し、形成された吸収窩を計測するという簡便な骨吸収能測定系を確立した。更に、破骨細胞が形成するF-actinのドットの集合体からなる環状構造体(明帯、clear zoneに相当する)を検出することにより、破骨細胞の骨吸収能を評価する方法を確立した。このアクチンリング形成には、チロシンキナーゼ系、cAMP-依存性蛋白リン酸化酵素系、低分子GTP結合蛋白rho等のシグナル伝達系の関与が示された。 (3)カルシトニンとビスフォスフォネートの骨吸収抑制作用の解析 破骨細胞形成評価系と骨吸収能評価系を用い、カルシトニンとビスフォスフェネートの骨吸収抑制機構を解析した。カルシトニンとビスフォスフォネートは共に破骨細胞の形成は抑制せず、破骨細胞の機能を抑制した。カルシトニンは破骨細胞のcAMP依存性蛋白リン酸化酵素の活性化を介して骨吸収能を抑制し、一方ビスフォスフォネートは極性化した破骨細胞に選択的に取り込まれ、チロシンホスファターゼを阻害し、骨吸収活性を抑制することが示された。
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