配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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研究概要 |
1.睡眠時にブラキシズムを認める成人男性5名の自宅にマルチテレメータシステムを設置し,3夜連続して筋電図,顎運動,呼吸,心電図ならびに脳波の測定を行った. 2.ブラキシズムの発現は前年度の研究に基づいて咬筋筋電図より判定した.また,新たに下顎運動様式よりブラキシズムをクレンチングタイプとグラインディングタイプの2種類に分類した.この両者について睡眠判定,脳波周波数解析ならびに心拍数の変動に関する解析を行った結果,ブラキシズム発現前後に睡眠段階と脳波周波数が各タイプで特徴的な変化を示すことがわかった.おそらく両タイプのブラキシズムの間にその発現に関する生理的メカニズムの違いがあると考えられる.今後この生理的メカニズムについて詳細に検討し,両タイプの顎関節に与える影響について明らかにしたい. 3.咬筋筋電図よりブラキシズムを検知し定電流刺激のトリガとなる信号を設定した.予備研究に基づいて,刺激強度,刺激頻度,刺激時間の仕様を満たすバッテリオペレーションによる定電流刺激装置を製作したしかし,十分な安全性が得られていないため,今後改良を重ねていく必要がある. 4.本研究により睡眠時ブラキシズム発現時の生理的変化について多くの知見が得られた.今後さらに多くの被験者について詳細な解析を行い客観的かつ簡便なブラキシズム判定基準を確立し,臨床応用が可能な安全で効果的なブラキシズム治療法を開発する予定である.
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