研究課題/領域番号 |
05557102
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
粟津 荘司 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (60012621)
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研究分担者 |
細井 薫 明治製菓(株), 薬品総合研・製剤研究所, 室長
林 正弘 東京理科大学, 薬学部, 教授 (20012669)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | Caco-2 / 吸収促進 / 粘膜接着 / マイクロスフェア- / ペプチド / 消化管吸収 / Concanavaline A / パイエル板 / Coco-2細胞 / ヒト結腸 / 吸収促進剤 / 粘膜付着性マイクロカプセル / ポリカーボフィル / 保水効果 / 小腸パイエル板 / エンドサイトーシス |
研究概要 |
分担課題:培養細胞による薬物吸収評価系の確立、及び本研究の全体の統括 Caco-2培養細胞単層膜を使用する吸収評価系を確立した。またヒトの結腸の透過性ともよく相関した。これを用いて、明治製菓グループにより開発された粘膜接着性マイクロスフェア-(MS)からの吸収を検討した。MSのコーティングに使用するPolycarbophil(PCP)自身に吸収促進作用が認められた。またPCPと吸収促進剤であるdecanoyl carnitine をコーティングしたMSは、対照に比して10倍以上の吸収性を示し、本法の有望性が示された。また塩基性ポリアミノ酸が、吸収促進作用を有する接着物質として使用できる示唆を得た。 分担課題:ポリペプチド及びそのプロドラッグのパイエル板吸収性 ウサギ小腸パイエル板(PP)に指向性があると考えられるレクチンの一種concavalin A(Con A)とBSAとを1:1で架橋したconjugateを純度よく合成することに成功した(マレイミド法)。これのパイエル板透過性は単独のものよりも増大した。これにより蛋白質の透過性を改善するプロドラッグの可能性が示された。パイエル板指向性の剤形としてポリ乳酸-ポリグリコール酸共重合体を用いたMSを調整し、これにBSA,HRP,SODなどを封入して、パイエル板透過性を検討したが、透過量の定量に今後の課題が残された。 分担課題:粘膜接着性マイクロカプセル(MC)及びパイエル板指向性のマイクロスフェア-の開発 上記のMCの調製を検討したが、封入する吸収促進剤の界面活性作用のためこれは成功しなかった。MSでも目的にはかなうので、これの調製を検討した。基剤として先ず、PVP検討したが、形状がそろわなかった。ゼラチンを基剤とし、PCPで表面をコーティングすることにより、放出性の良好な目的とするMSの調製に成功した。
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