研究課題/領域番号 |
05558001
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
篠原 昭 信州大学, 繊維学部, 教授 (60021127)
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研究分担者 |
清水 義雄 信州大学, 繊維学部, 助教授 (20150675)
鳥羽 栄治 信州大学, 繊維学部, 教授 (60010956)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 衣服形状 / 人台形状 / 三次元測定 / ゆとり量 / ダーツ / 衣服パターン / 三次元ゆとり量 / マイナスゆとり量 |
研究概要 |
本研究では、衣服及び衣服着装人台の形状を測定する装置の作成を行った。即ち、レーザー光センサにより非接触で衣服並びに人台の三次元形状データを収集し、そのデータを並列処理コンピュータ素子であるトランスピュータからなるデータ処理装置で処理し、人台並びに衣服の三次元形状データを生成した。並列処理言語として、OCCAMを用い、高速並列処理を実現した。光センサからの信号は、高速ノイズ処理された後、形状生成ソフトウエアによりスムーズな衣服ならびに人台の三次元データに加工された。本装置の測定精度は±1mmで、衣服の形状を測定するに十分な精度であった。 また、この装置を用いて、衣服並びに人台の形状測定を行い衣服と人台との間にできるゆとり空間を算出し、このゆとり空間に基づいて、三次元ゆとり量の提案を行った。即ち、衣服と人台の形状を測定し、衣服形状から人台形状を消去した三次元空間量を三次元ゆとり量と定義した。このゆとり量が、パターンによってどのように変化して行くかを実験検討した。服種は女子ブラウス、着装者として9AR標準体を想定し、ダーツのとりかたによる三次元ゆとり量の変化を測定した。その結果ダーツ量一定でもダーツのとり方により三次元ゆとり量に違いが生ずることが明らかになった。従来のゆとり量評価では、ダーツ量が一定ならば、ゆとり量はダーツのとり方によらず一定であったが、三次元ゆとり量では、あきらかな違いが生ずることが分かった。この違いは、ダーツのとり方により衣服を構成している生地の方向特性により三次元形状に差が生ずるためと考えられる。これにより、ゆとり量は三次元的なものとして考えることが必要であることが明らかになった。
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