研究分担者 |
三尾 忠男 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (20219596)
久保田 賢一 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (80268325)
織田 揮準 三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
大野木 裕明 福井大学, 教育学部, 教授 (60141462)
伊藤 秀子 放送教育開発センター研究開発部, 助教授 (00108052)
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育部, 助教授 (50167681)
野嶋 栄一郎 (野島 栄一郎) 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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研究概要 |
本研究は大学で行なわれている多様な教授過程の形態的・機能的分析を実際の授業を映像化することによって,効果的な教授法の研究と改善のために教授者の支援システムを開発することである。 1)教授過程映像記録システムの整備:教授者自身で容易に教授過程を撮影・記録できるような設計し,撮影や編集方法について詳しい検討した。被写体である教師と学生に有益な情報をフィードバックするための映像記録の制作法が検討された。 2)授業の記録・分析:授業を収録した映像をタイムサンプリングして自動的に印画する方式が開発され,これによって授業は任意の時間間隔で抽出される連続静止画像(最大1シートに144面)のカラーアルバムとして記録されることになり,これによって多くの授業分析の計量的研究や授業の自己評価が可能になった。 3)教授過程の分析:主として講義,演習を中心とした教授者の行動が類型化され,分析された。視線分析は視線の方法や持続時間の分布などが,情報の伝達,受容という側面から検討された。特に視線の持続時間分布が複合指数分布に非常によく適合することが示され,教師行動を計量的に分析する有力な手掛かりとなった。 4)授業評価:自己モデリングによる教授法改善を支援するものとして、教授者の自己効力・自己評価、改善のための映像記録の利用などを調べる調査項目が作成・試行され,分析された。また,学生評価による授業改善の実践が行なわれ,その成果が報告された。 5)教授過程の理論化と研究成果の発表:教授過程の理論的検討はその構成要因の分析や測定モデルと学習の構成主義的視点から展開した。研究成果は主として教育工学会,同学会誌,放送教育開発センター研究報告,紀要,シンポジウム等で発表され討議された。
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