研究課題/領域番号 |
05558084
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
米倉 秀人 東北大学, 医学部, 助教授 (80240373)
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研究分担者 |
那谷 耕司 東北大学, 医学部, 助手 (90202233)
高澤 伸 (高沢 伸) 東北大学, 医学部, 講師 (50187944)
岡本 宏 東北大学, 医学部, 教授 (60025632)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 16,900千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | Cyclic ADP-ribose / Second messenger / Ca^<2+> mobilization / Pancreatic islet β-cells / Insulin secretion / 定量法 / CD38 / pancreatic islet β-cells / cyclicADP-ribose / second messenger / Cs^<2+>mobilization / insulin secretion / 抗cyclicADP-ribose抗体 / cyclic ADP-ribose / Ca2+ mobilization / 測定法 / サクシニルcyclic ADP-ribose / 抗cyclic ADP-ribose抗体 |
研究概要 |
我々は、NADより合成される環状物質であるcyclic ADP-riboseが、動物細胞で小胞体よりCa^<2+>を動員することにより新しい細胞内情報伝達物質として働いていることを見出した。cyclic ADP-riboseは動物細胞機能に極めて重要でありその定量法が切望されていたことから、cyclic ADP-riboseの定量法の開発を本研究の目的とした。 平成5年度から平成7年度の本研究で我々は、以下の成果を得た。 1.cyclic ADP-ribose合成酵素(ADP-ribosyl cyclase)をアメフラシ(Aplysia kurodai)卵精巣より遠心分画法、イオン交換カラムクロマトグラフィー、ゲルろ化過クロマトグラフィーを用いて大量に精製した。 2.1.で調整した酵素をNADと反応させ、除蛋白の後、反応産物中のcyclic ADP-riboseを高速液体クロマトグラフィーで分離し、大量に調整した。 3.2.で得たcyclic ADP-riboseを標準物質として、動物細胞ミクロソームからのCa^<2+>遊離を測定することによるcyclic ADP-riboseの定量法を開発した。 4.さらに上記の系にカルモジュリンを添加すると哺乳動物細胞ミクロソームからのカルシウム放出が著しく増強されることを見出し、これを用いた極めて高感度のcyclic ADP-ribose定量法を確立した。 5.確立したcyclic ADP-ribose定量法を用いて、cyclic ADP-riboseが膵β細胞でグルコースの刺激により合成されること、cyclic ADP-riboseの代謝にはこれまで白血球表面抗原として同定されていたCD38分子が合成・分解酵素として機能していることを明らかにした。
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