研究課題/領域番号 |
05558096
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
田中 英明 熊本大学, 医学部, 教授 (90106906)
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研究分担者 |
太田 訓正 熊本大学, 医学部, 助手 (90244128)
猪山 賢一 熊本大学, 医学部, 助教授 (10040536)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
20,100千円 (直接経費: 20,100千円)
1995年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1994年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1993年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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キーワード | cDNAクローニング / 運動ニューロン / 受容体型チロシンキナーゼ / Differential-Display / In situハイブリダイゼーション / 神経回路網形成 / ニワトリ胚脊髄 / Differentical Display / mRNA / Differential Display / nRNA / レセプター / チロシンキナーゼ / RT-PCR / In situ ハイブリダイゼーション |
研究概要 |
神経細胞は個々の特性を持って発生し、最初から選択的に正しい標的細胞とシナプスを形成する。この神経回路網形成過程において最も重要な現象は軸索成長であり、これまでに確立した概念は、軸索成長のpathwayには標識分子が存在し、軸索先端である成長円錐ごとに標識分子を正しく認識するという能動的な選択をして正しい標的細胞に到達するということである。 どのような分子群がこの様なpath findingの認識分子や標識分子として軸索成長の方向を制御しているのかを明らかにするため、我々は胚からの材料採取が容易で最も詳しく解析されてきたニワトリ胚後肢を支配する腰部運動ニューロンをモデル系として、運動ニューロン全体、さらにはそのサブタイプに特異的に発現する分子を分子生物学的にcDNAライブラリー作成により徹底的に探し出す事を試みた。 運動ニューロンに特異的に発現されるSC1分子に対する抗体を用いたパンニング法によりニワトリ胚5Eの運動ニューロンを精製し、cDNAを合成し、1)既知分子のホモローグとしてPCR法により受容体型チロシンキナーゼのクローニング、2)mRNA Differential-Display(D-D法)によりcDNAをクローニングし、次にin situハイブリダイゼーションにより運動ニューロンに特異的に発現する分子群を同定した。その結果、受容体型チロシンキナーゼでは、Retプロトオンコジーンが全ての運動ニューロンに、EPhファミリーに属するCek8が四肢を支配する運動ニューロンに、Cek4が体幹筋を支配する運動ニューロンに特異的に発現することを見出した。D-D法からは約40cDNAクローンを得、現在までに既知分子とホモロジーの見出せない3種の新規分子が運動ニューロンに発現することを見出し、さらに解析中である。
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