研究課題/領域番号 |
05558103
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 喜久治 東京大学, 農学部, 助教授 (50100045)
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研究分担者 |
寺田 厚 日本獣医畜産大学, 畜産学部, 教授 (10060518)
植村 興 大阪府立大学, 農学部, 教授 (40081591)
澤崎 徹 東京大学, 農学部, 教授 (00012047)
平山 和宏 東京大学, 農学部, 助手 (60208858)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | ノトバイオート / Probiotics / 腸内フローラ / ブタ / VFA / Putrefactive products |
研究概要 |
ブタフローラマウス(PFM)と投与ブタ糞便では、主要フローラ構成菌群に大きな違いはみられなかったが、菌種レベルではBacteroidaeaeとStreptococaceaeで著しい違いがみられ、その他の菌群でも構成の単純化がみられた。 一方、腸内代謝産物の比較ではVFAの産生はブタとPMFで大きな差はみられなかったが、PMFではイソ体、つまりイソブチック、イソバレリックが検出されなかった。しかし腸内腐敗産物の生成では両者に大きな差がみられ、ブタではパクレゾールとスカトールが主でインドールも検出されたが、PMFでは全く検出されなかった。このうちインドール産生菌について検索したところ、ブタ糞便中では、EnterobayteriaceaeとStreptococaceaeが主に産生し、PMF腸内ではEnterobayteriaceaeとBacteroidaeaeが主な産生菌であり、PMF腸内にもインドール産生菌が最優勢に存在することが明らかになった。 そこでブタならびにPMF糞便よりインドール産生菌を分離して無菌マウスにpoly-associationしたところ、わずかではあるがインドールがノトバイオート腸内で検出された。また、PMFにブタ用飼料を与えたが、腸内での腐敗産物は検出されなかった。 以上の結果から、ブタ糞便菌叢の代謝活性をPMFに移植することは、VFAにおいては糞便投与のみで行なうことができるが、腐敗産物については、マウス腸内環境により菌の持つ産生能が抑制されたものと考えられる。
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