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新世界ザルを用いたヒト熱帯熱マラリアモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 05558104
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

伊藤 守  財団法人実験動物中央研究所, 免疫研, 室長 (00176364)

研究分担者 服部 正策  東京大学, 農学部, 講師 (00164864)
谷岡 功邦  (財)実験動物中央研究所, 霊長類研, 室長 (10072406)
垣生 園子  東海大学, 医学部, 教授 (30051618)
堀井 俊宏  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (80142305)
松本 芳嗣  東京大学, 農学部, 助教授 (00173922)
赤松 健一  (株)中外製薬, 第一研, 室長
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1993年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワード熱帯熱マラリア / 新世界ザル / 動物モデル / 細胞接着因子 / 脳性マラリア
研究概要

本年度は、昨年度確立したヒト熱帯熱マラリア(P.falciparum)リスザル感染実験系を用いた応用研究および脳性マラリアの確認のための基礎的検討を行った。
1.マラリアワクチン候補SERA蛋白のヒト熱帯熱マラリア感染阻止実験:7頭のリスザルを用いて、人工合成SERA遺伝子を組み込むことによって大腸菌に大量に産生させたSERA蛋白SE47'の感染阻止能を検討した。免疫はアジュバントを用いずに、一頭あたり一回0.5mgを2週間おきに4回筋肉注射することによって行った。PBS投与対照群に比べ、ヒト熱帯熱マラリア特異的なSERA蛋白に特異的な抗体の上昇が確認できた。これら免疫リスザルでは未免疫対照ザルと比較して原虫増殖阻止が認められた。このことから、本研究で確立したリスザルin vivo感染実験系がマラリアワクチンなどの薬剤効果判定のために十分使用できることが示された。
2.新世界ザル細胞接着因子の遺伝子クローニング:脳性マラリアの原因であるヒト熱帯熱マラリア由来感染赤血球表面微細突起(Knob)がリスザル毛細血管に付着する像が電顕で観察された。これがヒトで言われるような細胞接着因子によるか否かを検討する目的で、その付着部位が最も検討されているICAM‐1のcDNAをリスザルおよびマ-モセットのmitogen刺激脾T細胞より作製したcDNA libraryからヒトICAM‐1 cDNAをプローブとしてクローニングを試みた。その結果、部分的であるが各々のcDNAを得ることができた。現在、それら塩基配列を決定中である。
3.新世界ザル細胞抗原特異的モノクローナル抗体(MoAb)の作製:新世界ザル赤血球およびリンパ球に対するMoAbの作製を試みた。リスザル赤血球に対するMoAbは現在まで得られていないが、マ-モセット末梢リンパ球に特異的な8種のMoAbが得られた。そのうちの2種はリスザルに交差することが確認されており、特にクローンMS7A4はヒト、カニクイザルとは交差せず、マ-モセットとリスザル末梢Tリンパ球にのみ反応することがわかっている。

報告書

(2件)
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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