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現象学的哲学による構造論的な存在論体系の構築のための研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関京都大学

研究代表者

小川 侃  京都大学, 大学院・人間環学研究科, 教授 (60065878)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード構造 / 存在論 / 体系 / 現象学 / 構造論
研究概要

今年度においては,前年度の成果を踏まえて,さらに諸科学のなかで機能している構造や機能の概念を探究した。
1)諸科学に分化している構造理論を全体として可能にしている構造概念がどのような哲学的・存在論的意味をもつかを検討した。とくに構造主義的な方向の今世紀最大の言語学者,ロマン・ヤコブソンや,構造人類学者レヴィ・ストロースなどの言語学・民族学の領域での構造概念を取り上げ,さらにル-マンなどの新しい構造論的社会科学理論のうちの構造概念を批判的に洗いなおし,存在論的に構築しなおすことを試みた。とりわけ記号や構造の概念のもつ存在論的な基本的な意味を吟味した。これは,アリストテレス的な「質量と形式からの構成」という存在の見方が構造理論のなかでどこまで維持されえ,また解体されるべきかという問いにかかわったのである。
2)次いで,構造の存在論にかかわる本研究は,さらに,政治体制一般についての研究に具体化の道を見出し,その手始めとして幕末における「後期水戸学」の大義名分論が構造論的な思想に近いことを発見した。
3)最後に,初年度および2年度の研究の成果にもとづいて,構造論的存在論としての現象学の体系化を企てている。さしあたり部分と全体や,接近と遠隔,対峙性と背馳性などの構造論的な諸概念をそれらを可能にする「基底づけ」の概念とともに再構成している。

報告書

(2件)
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 小川 侃: "後期水戸学と太政奉置(構造論的政治哲学)" 日本及び日本人. 1616号. 84-98 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小川 侃: "構造理論の歴史的展開" 『数学セミナー』. 33. 27-29 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小川 侃: "ヨーロッパ中心主義、ヨーロッパ中心体制、脱ヨーロッパ化" 『人間存在論』. 1. 1-13 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小川 侃(編): "ヘルト『現象学の最前線』" 晃洋書房, 343 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小川侃: "認識の現象学から政治の現象学へ" 理想. No651. 23-36 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 小川侃: "ゲーテと日本-日本的表現主義の文脈" 日本及び日本人. 1610号. 60-68 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 小川侃: "Leib,Bewusstsein und Sprache.Ein Beitrag zur Ontologie des Fungierend-seins nach Husserl" Rehabilitierung des Subjektiven---Festschrift fur Hermann Schmitz. 481-503 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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