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来世信仰は死の不安を和らげるか?

研究課題

研究課題/領域番号 05610031
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 宗教学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

金児 暁嗣  大阪市立大学, 文学部, 教授 (10047350)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード合理的思考 / 霊界志向 / 来世観 / 死の不安 / 死観 / 宗教的信仰 / 来世信仰 / 尺度構成 / 死生観 / 宗教性 / 状態不安
研究概要

現代人は来世のリアリティを喪失してしまったかに思える。科学主義が最上のもとされ,合理的思考に馴らされた近代以降の社会では,科学的にその存在を立証できない来世など,迷信にすぎないものとして一笑に伏されるが普通かもしれない。
しかし,1980年代に入って,盲目的な科学主義の弊害と限界が至る所で指摘されるとともに,とくに若い人たちの間に一種の霊界志向が芽生えだした。それが“まじめ"か“遊び"かは差し当たり問うまい。神秘への回帰があるという事実が重要である。そして,この研究で取り上げた問題は,現代人の霊界志向を構成する来世観が,浄土思想が果たしたと同じように,死の不安や怖れを和らげる機能を有しているかどうか,ということである。
研究成果1の「大学生とその両親の死の不安と死観」では,キリスト教文化圏でなされた諸研究を批判的に概観しつつ,大学生とその両親を対象として,死に対する不安と死に対する態度(死観)について検討を加えた。
研究成果2の「来世観と死観の構造」では,来世と死に対する態度の構造把握が,日本人の心性ということに配慮しつつ試みられた。
研究成果3「死の不安が来世信仰に及ぼす効果」では,研究成果1と研究成果2にもとづいて実験が行なわれた。
以上の研究によって,来世に対する信仰は死の不安と密接に関連しているのであるが,宗教的信仰をもっている人においては,来世信仰は死の不安を低減するけれども,宗教的信仰をもたない人にあっては,来世信仰が死の不安を増幅することが明らかにされた。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金児暁嗣: "大学生とその両親の死の不安と死観" 人文研究(大阪市立大学文学部紀要). 46. 537-564 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sator Kaneko: "Death anxiety and death perspectives of undergraduate students nad their parents." Jimbun Kenkyu(Bulletin of the Faculty of Literature, Osaka City University). 46. 537-564 (1944)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金児暁嗣: "大学生とその両親の死の不安と死観" 人文研究(大阪市立大学文学部紀要). 46. 537-564 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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