研究課題/領域番号 |
05610071
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
山中 祥男 上智大学, 文学部・心理学科, 教授 (40103915)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 痛み / ストレス誘発鎮痛 / hot-plate法 / 活動性 / 同調因子 / 日周リズム |
研究概要 |
本研究では、痛み感覚の日周リズムについて検討した。第一実験では、マウスの本来もっている痛み反応の日周リズムを調べた。対象としたのは6週齢のICR雄性マウス29匹であった。10週齢まで12/12hrの明暗サイクル(明期6:00〜18:00)で飼育し、その時点で29匹のうち20匹について一日の痛み反応のリズムをhot-plate法によって測定した。測定は2時間おきに12回行われた。残る9匹については日周リズムの指標となる活動量をオープン・フィールドで測定した。その結果、痛み閾値は明期で高くなり、暗期では反対に低くなっていた。一方、活動量は暗期で高く、明期では低くなっていた。 第二実験では、日周リズムを引き起こす一つの要因(同調因子)としての明暗サイクルを剥奪することで、痛み反応の日周リズムにどのような変化が生ずるかを検討した。対象としたのは6週齢のICR雄性マウス29匹であった。第一実験と同様に10週齢までで飼育し、その後10日間被験体を24時間明期条件下においた。そして20匹に痛みテストを9匹に活動量の測定を行った。その結果、痛み閾値は第一実験と同様に明期で高くなり、暗期では反対に低くなっていた。それに対して、活動量は明期の数時間(10:00〜15:00)で高くなっていたが、暗期にはほとんどみられなかった。 以上二つの実験から、活動性のリズムと同様に痛み感覚にも日周リズムのあることが確認された。また、活動性は明暗サイクルの影響を受けると考えられるが、痛み反応は明暗サイクルに影響を受けていないことが示唆された。痛み反応の日周リズムがどのような同調因子によっているかはさらに検討が必要である。また今回の実験では同一被験体に繰り返し痛みテストを行っており学習等の要因が影響している可能性も考えられ、今後、被験体の系統を替えたり、また個体間での比較など大規模な実験の必要性が考えられる。
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