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視覚印象の形成過程に関する基礎的研究-照明方向についての交叉心理学的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 05610079
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関樟蔭女子短期大学

研究代表者

三浦 佳世  樟蔭女子短期大学, 人間関係科, 助教授 (60239176)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード光源の位置 / 絵画・写真(2次元画像) / 視覚印象 / 比較文化
研究概要

照明の好みに文化差のあることが指摘されている。色相の好み(西欧では赤色系、わが国では青色系)あるいは拡散度の好み(わが国での障子越しの採光)など、建築学的な視点からの指摘がその一つである。一方、描かれた画面の中での光の扱い方に関しても文化差が指摘されている。わが国には従来、ルネサンス以降の"西洋画法"に見られるような陰影に基づく立体表現がなく、したがって、光源に対する意識もなかったのに対し、西洋では、光源を左上に想定しての表現が基本とされてきたというものである。本研究は、画面内での光の要因(光源の位置、拡散度)を変数に、画面から感じられる印象の変化を交叉心理学的に検討し、2つの視点からの指摘を統合的に捉えようとしたものである。
本年度は、特に光源の位置に焦点を当て、1)クレーター錯視(光源の位置に関する無意識的推論を前提とする)を用い、右または左からの照明に対する凹凸判断を求める、2)フロップ(鏡像)にした風景画を刺激にSD法による印象調査を行う、3)照明方向を変えた人物写真を刺激に自由記述による印象評定を行う、という方法によりわが国でのデータを得ることから始めたが、刺激の選択・提示に問題があり、明確な成果を出すには至らなかった。一方、印象研究においても、明るさの恒常性や奥行知覚の問題と併せて検討していく必要性が示唆された。
今後、光源の位置に関する研究に対しては方法論は再考し、拡散度に関してはCGを利用しての刺激作成を行い、引き続きこの問題を検討していきたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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