研究課題/領域番号 |
05610093
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
藤崎 眞知代 群馬大学, 教育学部, 助教授 (90156852)
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研究分担者 |
高田 利武 奈良大学, 社会学部, 教授 (20008189)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 学校給食 / コンピテンス / 食コンピテンス / 社会的比較 |
研究概要 |
(1)食事と給食についての測定尺度の作成:食事・給食の心理学的効果を測定するため「食事と給食についての調査」尺度を作成した。食事習慣(6項目)、食べることの興味・関心(8項目)、食事らしい食事(5項目)、食事らしい内容(7項目)、食事らしい機能・手順(食事スクリプト)である。給食に関しては、給食らしい給食(4項目)、給食らしい内容(6項目)、給食らしい機能・手順(給食スクリプト)、給食についての考え(8項目)、給食のイメージ(10項目)であり、いずれも4段階評定である。また、給食が児童・生徒の心理面への影響を測定するため、学校生活における社会的比較の様態、即ち他者との比較頻度、比較対象、比較理由に関して複数選択、自己意識に関してHarterの児童・生徒用コンピテンス尺度(9項目を選択)から構成されている。 (2)指定校・標準校との比較、及び学年変化の検討:前述の「食事と給食についての調査」を平成5年度研究指定校、標準校、及び昨年度以前の研究指定校の小学5・6年生、中学1・2年生に実施した。その結果、(1)一人食べのような食行動は見られない、(2)今年度指定校と標準校との差も見られない、(2)学年差よりも性差が食事への関心等に見られる、(3)食事・給食スクリプトには学校差、学年差は見られない、(4)給食による自己意識(社会的比較、コンピテンス)への影響は明確ではない、(3)昨年度以前の研究指定校では継続的実践による効果が見られる、等が明らかにされた。 (3)学校給食の実践内容の分析:今年度研究指定校の実践内容を検討するため、数校の給食場面を観察し映像記録に収めたほか、児童・生徒、及び教師に聞き取り調査を実施した。その結果、(1)様々な工夫を各地域、家庭との連携によって実施している、(2)児童・生徒も給食の実践に関心を持ち、各クラス・学年で独自の企画を実践している、(3)仲間間、児童・生徒と教師間の交渉が活発である、等が明らかにされた。
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