研究課題/領域番号 |
05610111
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北山 修 九州大学, 教育学部, 助教授 (80243856)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | クリニカル・サイコロジスト / 心理療法 / 開業 / 医療 / 治療チーム / 三角関係 / DPP三角 / 医師 |
研究概要 |
本研究では、クリニカル・サイコロジストのなかでも開業心理臨床家の活動に焦点をしぼり、専門学会や関係団体に所属する者で開業心理臨床を実践する人々の施設訪問と直接面接により、医療との連携の実態調査と現状把握のために、とくに医師との連絡方法とその内容を調査した。さらに、医療との連携が行われた実際の臨床事例について詳細な記録とその収集を行い、内容を整理して、とくに医療と心理臨床家の連携がどのようなときに、どのような言葉で行われ、それが来談者との関係にどのような影響を与えるかについて検討した。その結果、医療と連携しようとする臨床心理学者による医学的理解と、医療専門職との同盟が必要となるケースが日常的なものである現状が示された。次いで、心理臨床家の医療とのコミュニケーション(紹介、情報交換、緊急時連絡など)の観点からみるとき、来談者の治療や健康増進のための「関係づくり」の際に医師Doctor-心理療法家Psychotherapist-クライエントPatientから成立する三角関係(略して「DPP三角」)が際立つことが示された。われわれがそれを三角関係と呼ぶのは、DPP三角に関わる三者のそれぞれが、競争や嫉妬という緊張に満ちた心理に巻き込まれながら三角関係を形成することが希ではないからである。そして、この関係が円滑に効果的に形成され維持される場合は治療も効果的になるが、この三角関係が強い緊張を孕んだり混乱すると治療は混乱しやすくなる。本調査により、三角関係についてのこのような自覚に基づいて、心理的な治療を行う者は治療内容そのものだけではなく「治療チーム」の人間関係の分析と心理的運営を考えねばならない、という結論が得られた。
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